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米株安からのリスク警戒でのドル買い広がる

見通し 

米株安からのリスク警戒でのドル買い広がる

ユーロドルはクノット蘭中銀総裁のユーロ高牽制も重石に

FOMCは想定通り、サプライズ感なく反応は限定的

【東京市場】主要通貨もみ合い

 ドル円は103円台光波での推移が続いた。昨日のNY市場でドル売りが強まり103円56銭まで値を落としたドル円。東京市場朝もその流れを受けて103円50銭台を付ける場面が見られたが、103円台半ば手前を崩す勢いにかけ、少し値を戻してもみ合いに。この後NY市場夕方にFOMCの発表を控えており、積極的な取引を手控える動きが見られ、値幅は限定的で、朝からのレンジは16銭にとどまっている。

 ユーロドルは1.21台後半でのもみ合い。朝からのレンジは17ポイントとこちらもかなり狭く、主要通貨は様子見ムードが広がっていた。

【ロンドン市場】ユーロ売りの流れに

 ユーロドルは1.21台後半から1.2120前後まで、ユーロ円も126円台前半kら125円80銭前後へ値を落とした。
クノット・オランダ中銀総裁がECBは必要とあらばユーロ高に対処する手段を有すると
ユーロ高へのけん制発言を行ったことが重石となった。

 ドル円は103円台後半でのもみ合いが続く展開。

【NY市場】ドル買い強まり、ドル円は104円台に

 ドル買いの流れが強まりドル円は104円台まで上昇した。
米株の下げが目立ち、ダウが一時700ドル超の下げとなる中リスク警戒感が広がった。
ハイテク関連の決算が相次ぎ、NY引け後のアップルの決算が控える中で調整の動きが広がる展開に。
 ロンドン市場から売りが目立ったユーロドルは1.2060割れまで一時値を落としている。

 米FOMCはほぼ想定通り。パウエル議長は会見で量的緩和の縮小について
その話は時期尚早で、時期が来た時に段階的に行うだろうと発言。
慎重姿勢を予想通り協調もサプライズ感がなく反応は限定的。

【本日の見通し】ドル買いの流れを意識も、アップル決算などが流れを変える可能性

 ユーロドルが一時1.20台へ値を落とすなどドルは全面高基調に。
ドル円はリスク選好でのドル買いが主導した。
基本的にはドル買い基調が継続と見られるが、
引け後のアップルの決算が予想を超える好結果となったことで米株先の買い戻し、アジア株の堅調な動きなどが見られると
ドル買いの動きは一服する可能性も。
ただ、ドル円に関しては円売りが強まる中でしっかりとなる展開も十分ありそう。
ドル買い一服後のユーロの動きには要注意も、クノットオランダ中銀総裁からの
ユーロ高へのけん制が直接入った意味も大きくユーロ買いには慎重姿勢が見込まれる。

【本日の戦略】押し目買い

 ドル円は比較的しっかりか。
103円台半ばをバックにスウィングは買い下がりで103円台半ばをしっかり割り込むとストップという流れか。
ただ、104円台の買いがどこまで出てくるか。柔軟な対応が必要。
ユーロは戻り売りが基本か。1.21台での売り場探し。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《1/27 水曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  103.62  1.2160  126.00
高値  104.20  1.2170  126.19
安値  103.59  1.2059  125.60
終値  104.11  1.2111  126.09
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/27 水曜日の主要株式指数》
日経  28635.21 +89.03
DOW   30303.17 -633.87
S&P    3750.77 -98.85
Nasdaq  13270.60 -355.46
FTSE   6567.37 -86.64
DAX   13620.46 -250.53
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/27 水曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=52.85(+0.24 +0.46%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1848.90(-5.90 -0.32%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《1/27 水曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
消費者物価指数(2020年第4四半期)09:30
結果 0.9%
予想 0.7% 前回 1.6%(前期比)
結果 0.9%
予想 0.7% 前回 0.7%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(刈り込み平均・前期比)
結果 1.2%
予想 1.1% 前回 1.2%(刈り込み平均・前年比)
結果 0.5%
予想 0.4% 前回 0.3%(加重平均・前期比)
結果 1.4%
予想 1.2% 前回 1.3%(加重平均・前年比)

【日本】
景気動向指数(確報値)(11月)14:00
結果 96.4
予想  前回 96.6(景気先行指数)
結果 89.0
予想  前回 89.1(景気一致指数)

【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(2月)16:00
結果 -15.6
予想 -7.9 前回 -7.5(-7.3から修正)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(01/16 – 01/22)21:00
結果 -4.1%
予想 N/A 前回 -1.9%(前週比)

耐久財受注(速報値)(12月)22:30
結果 0.2%
予想 1.0% 前回 1.2%(1.0%から修正)(前月比)
結果 0.7%
予想 0.5% 前回 0.8%(0.4%から修正)(コア・前月比)

FRB政策金利 28日4:00
結果 0.00%-0.25%
予想 0.00%-0.25% 現行 0.00%-0.25%

【NZ】
貿易収支(12月)28日6:45
結果 0.17億NZドル
予想 8.00億NZドル 前回 2.90億NZドル(2.52億NZドルから修正)
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《1/27 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*クノット・オランダ中銀総裁
ECBは必要であればユーロ高に対処する手段を有している。
低金利からの出口について話すことは時期尚早。
ECBは金利の下限に達していない、利下げ余地ある。
夏以降は楽観主義のための余地が広がるだろう。
2回目のロックダウン、1回目ほど経済の影響深刻でない。

*レーンECB理事
2022年の晩夏までにはパンデミック前の水準に戻ると予想。
短期的には状況が困難なことは間違いない。
年終盤には強い回復が見られるだろう。
全てのセクターが同様の回復を見せるわけではない。
債務管理能力は低金利で昨年3月の想定よりもはるかに大きい。

【米国】
*FOMC声明
経済回復と雇用のペースは減速。
金利をゼロ近辺で維持。
債券購入ガイダンスは変更なし。
弱い需要と原油安がインフレを低下させたままに。
超過準備預金金利(IOER)は0.1%、公定歩合は0.25%。
ウイルスが経済見通しに相当のリスク。

*パウエル議長
感染の再拡大は経済と雇用に重石。
サービス分野の消費は弱い。
消費への消費は大きく回復後、伸びが緩い。
住宅市場は回復し、設備投資は上昇。
先行きはなお不透明感が強い。
大幅な進展までには時間がかかる。
様々な情勢が2021年終盤の回復を示唆。
経済は予想以上に回復。
目標に達するまでは緩和維持。
雇用、インフレの目標到達はなお道半ば。
ゲームストップにはコメントせず。

*パウエル議長(質疑応答)
高水準の緩和状態が非常に適切。
資産価格はワクチンと財政刺激策で加速した。
金利と資産価格の相関性はそう強くはない。
資産購入ペース縮小の話は時期尚早。
資産購入ペース縮小は時期が来た時に段階的に。
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《本日予定されている主な経済指標》

【南アフリカ】
生産者物価指数(12月)18:30
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
予想 3.1% 前回 3.0%(前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者信頼感・確報値(1月)19:00
予想 N/A 前回 -15.5

ユーロ圏景況感(1月)19:00
予想 89.5  前回 90.4

ドイツ消費者物価指数・速報値(1月)22:00
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)
予想 0.7% 前回 -0.3%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・速報値(1月)22:00
予想 0.3% 前回 0.6%(前月比)
予想 0.5% 前回 -0.7%(前年比)

【ブラジル】
失業率(11月)21:00
予想 14.0% 前回 14.3%

【米国】
実質GDP・速報値(第4四半期)22:30
予想 4.2% 前回 33.4%(前期比年率)

GDPデフレータ・速報値(第4四半期)22:30
予想 2.2% 前回 3.5%(前期比年率)

PCEコアデフレータ・速報値(第4四半期)22:30
予想 1.2% 前回 3.4%(前期比年率)

個人消費・速報値(第4四半期)22:30
予想 3.1% 前回 41.0%(前期比年率)

新規失業保険申請件数(23日までの週)22:30
予想 87.5万件 前回 90.0万件(前週比)

卸売在庫・速報値(12月)22:30
予想 0.5% 前回 0.0%(前月比)

景気先行指数(12月)29日0:00
予想 0.3% 前回 0.6%(前月比)

新築住宅販売件数(12月)29日0:00
予想 86.6万件 前回 84.1万件

【カナダ】
住宅建設許可(12月)22:30
予想 -5.0% 前回 12.9%(前月比)

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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