ブロードコムは好決算を受け逆行高＝米国株個別

　ＩＴ・ハイテク株はきょうも売りが強まっている中、半導体のブロードコムは逆行高となっている。前日引け後に５－７月期決算（第３四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。８－１０月期についても予想を上回る強気な売上高見通しを示している。企業からのデータセンターへの需要増に加え、スマートフォン部品の出荷回復の見通しが追い風になると見ているようだ。

　タンＣＥＯは第４四半期の見通しについて「無線分野での力強い拡大が見込まれることに加え、クラウドやネットワーク構築への需要急増も見込まれ、法人サービス部門で想定される軟調さ十分に補う」と説明した。
　
　今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げも相次ぎ、目標株価を４３０ドルに引き上げる向き出ている。ネットワーキング部門で特に優れた認知度を誇っており、アップルのアイフォーンからの収益は伸び悩んでいるものの、投資家にポジションを積み増すよう推奨している。

（５－７月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：5.40ドル（予想：5.22ドル）
・売上高：58.2億ドル（予想：57.7億ドル）
・営業利益（調整後）31.8億ドル（予想：30.7億ドル）
・EBITDA（調整後）：33.4億ドル（予想：32.1億ドル）

（８－１０月・第４四半期見通し）
・売上高：62.5～65.5億ドル（予想：61.9億ドル）

（NY時間09:51）
ブロードコム　368.60（+16.51　+4.69%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美