そろそろワクチン開発に大きな動きが期待できそうな雰囲気も=NY為替
NY時間の終盤に入ってもドル円は堅調な動きが続いており、106.30円付近と本日高値圏での推移となっている。きょうの市場は全体的にポジション調整の動きが広がっており、為替市場ではドルの買い戻しが強まっている。ドル円も買いが優勢となっているが、クロス円は下落するなど円高の動きも見られ、ドル円も上値を抑えられている。
きょうはドル買い戻しが優勢となっているものの、FRBの低金利長期化への期待からドル安観測は根強い。そのような中できょうの市場は、週末の米雇用統計を控えたポジション調整が中心と思われる。ドル円は21日線の水準を再び上回って来ているものの、上昇トレンドへの期待は薄いようだ。
米疾病対策予防センター(CDC)が先週、50の各州と5つの大都市の公衆衛生当局に対して10月下旬から11月初めまでにワクチン配布の準備すべきと通知したとの報道が伝わっている。先週、トランプ大統領が共和党大会のスピーチで、ワクチンが年末までに到着する可能性があると言及していた。また、感染症の専門家からも、データが圧倒的に陽性であった場合、臨床試験が完了する前に特定グループでワクチンが利用できる可能性があると述べていた。そろそろワクチン開発に大きな動きが期待できそうな雰囲気も出て来ているのかもしれない。
USD/JPY 106.30
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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