ポンドドルも1.31ドル台に上昇 明日はMPC=NY為替
ドル安の動きが根強い中でポンドドルは1.31ドル台まで上昇している。ポンド自体に買い材料はなく、市場の見方もネガティブなものが多い。しかし、資源国通貨同様に、ポンドは景気に敏感な通貨との位置づけもあるようで、買いを強めている。過熱感も強く、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは80近くで推移しており、いつ戻り売りを強めてもおかしくない状況にはある。
明日は英中銀金融政策委員会(MPC)が開催される。今回は金利、資産購入枠とも据え置きが確実視されている。今回は経済見通しが公表され、市場の注目度は高い。ベイリー英中銀総裁の会見も予定されている。それらをきっかけに、金融緩和とEUとの貿易交渉の不確実性から、ポンドは下向きの圧力に直面しているという見方を強める可能性があるとの指摘も聞かれる。
成長見通しに関しては恐らく、5月時点の予想から上方修正されるが、V字回復期待は後退しているとの見立てになるものと予想されている。
なお、明日のMPCは新型ウイルス感染対応で現地時間午前7時(日本時間15時)に結果が公表される。
GBP/USD 1.3129 GBP/JPY 138.57 EUR/GBP 0.9046
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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