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ドル円いったん調整も再び値を落とし一時104円台へ

見通し 

ドル円いったん調整も再び値を落とし一時104円台へ

ユーロドルは高値から調整1.17割れも下値では買い

【東京市場】ドル安の調整広がる展開、ドル円は105円台後半に

 昨日の海外市場で105.12円を付けたドル円。朝方は105円台前半での推移が続いたが、
その後ドル安に対する調整の動きが広がり105円台後半を付ける動きとなった。戻りは105円69銭まで。
 105円手前には機関投資家やオプション取引に絡んだドル買い注文が並んでいるといわれており、
いったん短期筋の利益確定を誘った。また値ごろ感からの買いも入っていたとみられる。
 ユーロドルでもドル安の調整が目立つ展開。海外市場で1.1781まで上昇。
東京午前も1.1774を付ける動きを見せたが、昼前からドル安の調整が広がると1.1714まで値を落とす場面が見られた。
その後も1.17台前半で推移しており、一時のドル売りに対する調整が入る展開に。
 NY金先物が節目となる2000ドルを付けた後値を戻すなど、さすがに各市場で一服感が出ているとみられる。

 ユーロ円はもみ合い。午前中のユーロドルの上昇を受けて123円99銭までと124円に迫ったユーロ円は、
その後のユーロドルの調整に頭を抑えられたものの、ドル円では円安が進んだことで下値もしっかりで123円台後半推移が続いた。

【ロンドン市場】円高強まる展開に、ドル円は105円00銭台と、前日安値割り込む

東京市場ではドル安の調整が目立つ展開となったが、ロンドン市場に入ってドル円は再び値を落とした。
ドル安というよりも円高の動きで、ドル円は前日安値の105円12銭を割り込み、105円07銭を付ける動きに。

 ユーロドルは1.17を割り込む場面が見られるなど、昨日までのユーロ高ドル安の調整が入る展開に。
ドル円でのドル売りもあり、値を戻す場面が見られたが1.1740前後まで。その後再び1.1700前後を付けるなど、頭の重い展開に。
 
 東京市場で124円に迫ったユーロ円は、円買いの動きの中で調整が強まり、123円20銭台を付けている。
 
 米債利回りの低下や、米ケースシラー住宅価格指数のさえない結果などがドル売り円買いを誘う展開に。
もっともユーロドルに関してはさすがに過熱感が出ておりユーロ買いに慎重姿勢が見られ、
結果ドル円でのドル売り円買いから円買いが目立つ格好に。

【NY市場】一時104円台に

 ドル安円高の流れが続期、ドル円は一時104円台に値を落とした。
105円ちょうどに買いがあり、いったんは下値を支えたものの、
戻りが鈍い中、売りが出た格好。
FRBが緊急貸出プログラムを従来の9月末から12月末まで延長すると発表したことなども
ドル売りの材料とされた。
29日までのFOMCでフォワードガイダンスの強化期待がある頃も重石。
 

【本日の見通し】ドル売りの流れ継続

 ドル円は昨日一時104円台に。104円台での売りには慎重でその後105円台を回復も
戻りは鈍く、頭の重い展開が続く中で再び下を試す可能性が高い。
 ユーロドルは調整が主体でドル売り円買いの中やや頭の重い展開。
もっとも1.17台での推移が中心と、水準的には高く、
こちらも同水準でのもみ合いが続くと1.18台が視野に。
ターゲットは2018年9月の高値1.1815。

 ポンドドルは1.29台半ばでの推移。EUとの通商交渉懸念でユーロポンドでの売りが出たことで
ユーロドルに比べると買いが一息であったが、ユーロドルの上昇に一服感が出る中
ポンドドルはしっかりとなっている。こちらも上方向の期待が強く、1.30台が視野に。

【本日の戦略】戻り売り

 依然としてドル売りを意識する展開。
ドル円は104円台での売りにやや慎重姿勢が見られたが戻りが鈍く
ドル全面安基調も崩れていないことから下値トライの意識が強い。
105円台前半は売り基調、105.50超えでストップか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《7/28 火曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.37  1.1752  123.83
高値  105.69  1.1774  123.99
安値  104.96  1.1699  123.02
終値  105.09  1.1716  123.13
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/28 火曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22657.38 -58.47
DOW   26379.28 -205.49
S&P    3218.44 -20.97
Nasdaq  10402.09 -134.18
FTSE   6129.26 +24.38
DAX   12835.28 -3.38
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/28 火曜日の商品市場》
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=41.04(-0.56 -1.35%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1963.90(+8.50 +0.43%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《7/28 火曜日に発表された主な経済指標》

【米国】
S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(5月)22:00
結果 3.69%
予想 4.00% 前回 3.91%(3.98%から修正)(前年比)

コンファレンスボード消費者信頼感指数(7月)23:00
結果 92.6
予想 95.0 前回 98.3(98.1から修正)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《7/28 火曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【中国】
*格付け会社フィッチ
中国の格付け「A+」を維持し、見通し「安定的」
2020年度の実質GDPは2.7%と予測。

【米国】
*米7年債入札結果
最高落札利回り 0.446%(WI:0.452%)
応札倍率    2.45倍(前回2.49倍)

*FRB
緊急貸出プログラムを12月31日まで延長。
コマーシャルペーパー(CP)ファシリティは2021年3月17日が期限。

*バイデン氏
迅速に現金にアクセスするためのFRBのリアルタイム支払いシステムを支持。
人種間の経済格差へのFRBによる焦点強化を目指す。
人種平等計画において小規模事業へ資金を提供。
住宅投資は有色人種のコミュニティを優先。
FRBは全米および地域銀行に多様性を持たせるべき。

【その他】
*米ファイザーと独バイオNテック
開発中の新型コロナウイルスワクチン候補について、世界各地で臨床試験を開始へ。
有効性が確認されれば、早ければ10月に規制当局への承認申請を行う可能性。
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《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
消費者物価指数(第2四半期)10:30
予想 -2.0% 前回 0.3%(前期比)
予想 -0.5% 前回 2.2%(前年比)
予想 0.1% 前回 0.5%(刈り込み平均・前期比)
予想 1.3% 前回 1.8%(刈り込み平均・前年比)
予想 0.1% 前回 0.5%(加重平均・前期比)
予想 1.4% 前回 1.7%(加重平均・前年比)

【南アフリカ】
消費者物価指数(6月)17:00
予想 0.5% 前回 -0.6%(前月比)
予想 2.2% 前回 2.1%(前年比)

【香港】
実質GDP・速報値(第2四半期)17:30
予想 0.5% 前回 -5.3%(前期比)
予想 -8.2% 前回 -8.9%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(24日までの週)20:00
予想 N/A 前回 4.1%(前週比)

卸売在庫・速報値(6月)21:30
予想 -0.3% 前回 -1.2%(前月比)

中古住宅販売成約指数(6月)23:00
予想 14.5% 前回 44.3%(前月比)

FRB政策金利 30日3:00
予想 0.00-0.25% 現行 0.00-0.25%

【ブラジル】
失業率(6月)21:00
予想 13.4% 前回 12.9%

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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