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ファイザーが好決算で上昇 ワクチン臨床試験を後期段階に進める=ダウ採用銘柄

株式 

 ファイザーが上昇しておりダウ平均をサポートしている。4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益が予想を上回ったほか、通期見通しも1株利益、売上高とも上方修正している。主力薬のプレベナーは前年比で5%の減収となったものの、イブランスは7%の増収となったほか、エリキュースが17%の増収となった。新型ウイルス感染の売上高への影響については4%程度の押し下げとなったとしている。

 同社は声明で「サプライチェーンに大きな混乱は見られず、世界中の製造拠点は通常レベルまたはそれに近いレベルで操業を続けている」としている。流動性の確保のため、今年の自社株買いは予定していないとした。

 同社は前日引け後に独バイオNテックと共同開発している新型ウイルス向けワクチン候補について、後期の臨床試験を開始すると発表。10月にも当局への申請を目指しているという。

 有力ワクチン候補の1つである「BNT162b2」の臨床試験をフェーズ2/3に進め、18~85歳の最大3万人を対象に試験を行うとしている。米国のほか、感染拡大が見込まれる地域を中心に世界120以上の拠点で実施する。当局からの承認が得られれば、年内に1億回分を供給する計画。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.78ドル(予想:0.69ドル)
・売上高:118億ドル(予想:117.3億ドル)
  プレベナー:11.2億ドル(予想:10.3億ドル)
  イブランス:13.5億ドル(予想:13.1億ドル)
  エリキュース:12.7億ドル(予想:11.9億ドル)
  リリカ:3.49億ドル
  バイアグラ:9400万ドル
  ザーコリ:1.38億ドル(予想:1.36億ドル)
  エンブレル:3.37億ドル(予想:3.28億ドル)
  ゼルヤンツ:6.35億ドル(予想:6.43億ドル)
  リピトール:4.31億ドル

(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.85~2.95ドル(従来:2.82~2.92ドル)(予想:2.88ドル)
・売上高:486~506億ドル(従来:485~505億ドル)(予想:497.2億ドル)

(NY時間09:44)
ファイザー 38.43(+0.89 +2.36%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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