ユーロドルは1.09ドル台回復なく失速 予想されていたこととは言えネガティブな印象=NY為替
ユーロドルは買い戻しの動きが見られていたものの、1.09ドル台を回復することなく、再び下値模索の動きが見られている。きのうのユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は、5000億ユーロ規模の経済対策を巡り16時間に及ぶ議論を行ったにもかかわらず、結局、結論を出すことができなかった。この報道にユーロドルは売りが強まっていた。明日、再び議論を再開するとしている。予想されていたこととは言え、市場にはネガティブな印象が強まったようだ。
各国政府への信用供与に付随する条件をめぐる、イタリアとオランダの意見の相違が行き詰まりの原因だという。イタリアは回復に向けた手段の可能性の1つとして債務共通化を将来的にさらに検討するような文言を望んでいるが、オランダが拒否しているという。ユーロ共同債発行を巡っては、南欧と北欧での対立は根深い。
EUR/USD 1.0860 EUR/JPY 118.02 EUR/GBP 0.8752
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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