今夜から明朝の注目材料は=外為どっとコム総研 神田卓也
今夜から明朝の注目材料は
東京市場のドル/円は、米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急利下げを受けて105.70円台まで売りが先行。その後107.50円台まで買い戻されましたが、緊急の日銀会合で資産購入拡大などが決まると106円台前半へと反落するなど神経質に上下しました。欧米市場の動きが気になるところですが、まずは注目材料を確認しておきましょう。
3/16(月)
16:00☆黒田日銀総裁記者会見
16:30 スイス2月生産者輸入価格
17:00 南ア1-3月期消費者信頼感指数
21:30 米3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00☆G7首脳緊急ビデオ会談
29:00 米1月証券投資動向
-----☆ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
3/17(火)
09:30 豪10-12月期住宅価格指数
09:30☆RBA議事録
※☆は特に注目の材料
FRBと日銀が追加金融緩和に動いても株価の下落が止まらず、円は強含みで推移しています。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に収束の兆しが見えてこない事には市場心理の改善も見込めないという事かもしれません。NYダウ平均は、前週末に2000ドル近く反発したものの、今日は先物が1000ドル安で取引がストップ(サーキットブレーカー発動)しており、現物市場の動向が注目されます。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。