米国休場で様子見ムード、若干リスク警戒も
米国休場で様子見ムード、若干リスク警戒も
ユーロは軟調地合い継続も、突っ込んだ売りには慎重
【東京市場】ドル円小動き、NY市場休場で様子見ムード
ドル円は109円台後半でのもみ合いが続いた。109円台後半の16銭レンジと落ち着いた動き。この後米国市場がプレジデンツデーで休場となっており、取引参加者が少なくなるとの思惑から積極的な取引が手控えられた。
朝に発表された日本の第4四半期GDPが予想を大きく下回り五期ぶりのマイナス成長となったことで日経平均が朝から大きくマイナスになるなど、日本株の売りが目立ったが、為替市場への影響は限定的。
今月に入って売りが目立つユーロドルは、参加者が少ない中で買い戻しの動きが入り朝方の1.0820台から1.0844まで上昇。欧州の景気鈍化懸念などが重石も、今年に入って売りが目立つユーロドルは今月に入って売りが加速しており、過熱感への警戒が出ている。
【ロンドン市場】NY休場で小動き続く
この後の北米市場が米国のプレジデンツデー、カナダのファミリーデーで休場となっており
ドル円は109円台後半でのもみ合いがつづ帯。
欧州市場でも目立った材料が見られず。
【NY市場】プレジデンツデーで休場
【本日の見通し】リスク警戒の動き
新型コロナウイルス関連の警戒感が継続。
ドル円は基本的にしっかりも110円近辺が重く、
109円台後半での推移が続いている。
米景気自体は依然好調も、GAFAの一つアップル社が
1-3月期の売上高に対して慎重な見通しを示した影響は大きく
ドル円は上値が重い展開が続きそう。
109円台半ば近辺の買い意欲は継続も、
いったん調整を試す可能性は否定できないところ。
109円台後半レンジを中心に、下値リスクをやや警戒。
【本日の戦略】戻り売り
110円手前での売り、超えると買い戻しという流れも
デイトレではありそう。
ただ、基調はまだ上方向で無理をせずストップをきちんとつけることが大事か。
スウィングは買い下がりがまだ基本とみている。
109円台でゆっくりと買い下がりの流れ、
ただこちらもあまり無理をせず方向感が出てくるのを待つ手も。
※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません
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《2/17 月曜日》
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 109.77 1.0834 119.01
高値 109.96 1.0851 119.20
安値 109.72 1.0821 118.91
終値 109.88 1.0836 119.07
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《2/17 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経 23523.24 -164.35
DOW 休み
S&P 休み
Nasdaq 休み
FTSE 7433.25 +24.12
DAX 13783.89 +39.68
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《2/17 月曜日の商品市場》
NY原油先物MAR 20月限(WTI)(終値)
1バレル=52.05休場)
NY金先物420月限(COMEX)(終値)
1オンス=1586.40(休場)
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《2/17 月曜日に発表された主な経済指標》
【日本】
GDP・1次速報値(2019年第4四半期)08:50
結果 -1.6%
予想 -1.0% 前回 0.1%(0.4%から修正)(前期比)
結果 -6.3%
予想 -3.8% 前回 0.5%(1.8%から修正)(前期比年率)
結果 1.3%
予想 1.1% 前回 0.6%(GDPデフレータ・前年比)
鉱工業生産・確報値(12月)13:30
結果 1.2%
予想 N/A 前回 1.3%(前月比)
結果 -3.1%
予想 N/A 前回 -3.0%(前年比)
【英国】
ライトムーブ住宅価格(2月)9:01
結果 0.8%
予想 N/A 前回 2.3%(前月比)
結果 2.9%
予想 N/A 前回 2.7%(前年比)
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《2/17 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【中国】
*中国人民銀行
1年物MLFを3.25%から3.15%に引き下げ、2000億元実施。
7日物リバースレポ、1000億元の実施。
*新華社
中国は3月5日に開幕を予定している全国人民代表大会(全人代)の延期を検討。
全人代常務委員会が24日に会議を開き、3月開催の延期を検討する。
【新型コロナウイルス関連】
*中国国家衛生健康委員会
16日に死者は105人増え、計1770人になった。
感染者は2048人増え、中国国内での感染者は計7万548人に。
【英国】
*英首相報道官
EUとは今すぐに交渉を始める用意がある。
友好的な協力に基づく関係を望む。
【その他】
*WTO
商品貿易指標は世界の貿易成長が2020年初頭は依然として弱いこと示している。
【ユーロ圏】
*独連銀月報
第1四半期のドイツ経済のファンダメンタルズには変化はみられない。
新型ウイルスの感染拡大がドイツの輸出業者を直撃することに警戒感。
【南アフリカ】
*ムーディーズ
2020年の南アGDP見通しを1%から0.7%に引き下げ。
引き下げの背景は、外部要因よりも国内要因が大きい。
2021年GDP見通しは0.9%に。
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《本日予定されている主な経済指標》
【香港】
失業率(1月)17:30
予想 3.4% 前回 3.3%
【英国】
失業率(1月)18:30
予想 N/A 前回 3.5%
ILO失業率(12月)18:30
予想 3.8% 前回 3.8%(3ヵ月)
【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(2月)19:00
予想 22.0 前回 26.7
【米国】
NY連銀製造業景気指数(2月)22:30
予想 5.0 前回 4.8
対米証券投資(12月)19日6:00
予想 N/A 前回 229億ドル
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執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長
1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員