【来週の注目材料】前回は2015年以来の高水準<独ZEW景況感指数>

経済指標 

 ここにきてドイツが厳しい状況に。 
 10日に独与党CDUのクランプカレンバウアー党首が早期の辞任を発表。今期で退任するメルケル首相の後任最右翼であった同氏の辞任で一気に政局が混沌としています。
 景気の鈍化懸念も根強くなっています。昨年のドイツの経済成長率は2013年以来の低水準となる+0.6%。14日に発表された第4四半期GDPは前期比0.0%と鈍化傾向がかなり意識される状況です。

 そうした中、来週はドイツにとって重要な指標が二つ発表されます。

 今回はそのうちの一つ目、18日19時に発表されるZEW景況感指数(2月)についてみてみましょう。

 ドイツ欧州経済センター(ZEW)による景気予測指数である同指標。ドイツの景況感調査としては、ドイツ5大経済研究所の一つIfo経済研究所によるIfo景況感指数が政策などへの影響力もあり注目されますが、その先行指標としても意識されています。

 前回1月分は予想をはるかに上回る好結果となり市場が驚きました。12月分の10.7からある程度の上昇を見込まれていましたが、事前予想値は15.0前後。結果は26.7へのジャンプアップでした。米中通商協議の第一弾合意などが好感された形。輸出立国でありドイツ。輸出先の第一位が米国、第三位が中国となっており、両国の通商摩擦による景気鈍化懸念が景況感にかなりの影響を与えていたとみられ、状況の改善で一気に強めの数字になりました。26.7は2015年7月以来約4年半ぶりの高水準です。

 しかし、今回はある程度の鈍化が見込まれています。新型コロナウイルスの影響による中国の景気鈍化懸念が背景にあります。豪州などのように対中輸出が経済に重要な位置を占めているというほどではなく、影響は限定的と期待されますが、前回からの悪化は仕方のないところ。とはいえ予想値は20.0とそれほど悪く無い水準(前回を除くとここまで高いのは2年前の2018年1月の20.7以来です)。予想前後の数字に収まると懸念後退も期待されるところ。ただ、今回の新型コロナウイルス関連動向の不透明感がかなり大きいことから、景況感は予想以上に悪化している可能性は十分にあります。前々回の10.7程度まで大きく落ちるようだとユーロ売りにつながりそうです。

MINKABU PRESS 山岡和雅

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執筆者 : MINKABU PRESS

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