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米ISM受けてドル高、ポンドはEUとの通商交渉への懸念が売りを誘う

見通し 

米ISM受けてドル高、ポンドはEUとの通商交渉への懸念が売りを誘う

米ISM製造業は予想外の50超え、昨年7月以来

ポンドはジョンソン英首相がEUとの通商交渉で臨む内容えられなければ打ち切りの姿勢示し
警戒感が広がる展開に

春節明けの中国市場、売りが出るも想定内

【東京市場】ややドル円に買い戻し

 先週末NY市場で新型コロナウイルス懸念で108円30銭前後まで値を落としたドル円。週明けも同水準で始まったが、少し値を戻し108円台半ば前後での推移に。
 
 先週末のNY株の大幅安もあり、週明けの東京株式市場が大きく値を落として始まったが、すでに織り込み済みとの意識が強く、さらなる円買いにはつながらず。午前中に中国当局から感染者数拡大が報じられた際に少し売りがでたものの、108円32銭まで下げにとどまり、その後108円50銭台まで

 春節明けの中国市場は上海総合が8.7%安で始まるなど中国売りの動きに。もっとも寄り付き近辺が最も安く、その後は少し戻してのもみ合いが続く展開で、リスク警戒感が継続も、パニック的な動きにはならず。中国人民元も元安で始まり、その後、今年初めてドル人民元が7.00を超えて7.0185までドル高元安が進行も、他の市場への影響は特に見られず。

【ロンドン市場】ポンド売り強まる

 東京市場でも流れたジョンソン英首相が演説で
EUとの通商交渉で望む内容を得られないならば交渉打ち切りとの姿勢を示したことが嫌気され
ポンド売りの動き。
EU側は通商交渉には漁業権についても含まれるべき、
離脱後の英国でもEU司法裁判所の役割継続が必要などとしているが
英国側では受け入れに忌避感も。

 ポンドは先週の1.32台を付けていたところから週明け1.31台半ばに調整が入っていたが
そこから1.30台半ばに値を落としている。ポンド円も141円台後半へ。

 ドル円は序盤にドル高の流れに108.70近辺もその後調整が入り108円台半ば。

【NY市場】米ISMが予想外の強さ

 注目された米ISM製造業景気指数が予想外の強さを見せ
予想・前回を上回るだけでなく、好悪判断の境50を超えてくる動きに。
50超えは昨年7月以来。
米中通商協議の第一弾合意などが好感されたとみられる。

 ドル円はロンドン朝の高値を超えて108.80近辺まで、
その後調整も108円台後半推移。

【本日の見通し】米景気の底堅さを確認

 前回が10年超ぶりの低水準となり注目された米ISM製造業景気指数が
予想及び前回値を大きく上回り、好悪判断の境である50も超えてきたことでドル買いの動きに。
米景気の底堅さが印象付けられた格好。
今週末には米雇用統計が控えているが、
底堅さを見せる雇用市場の中で、製造業はやや弱めに出ていたが
景況感の改善を受けて製造業の雇用も改善する期待があり
ドルにとっては本来は買いやすい状況に。

 もっとも新型コロナウイルス懸念が継続する中で上値追いにも慎重姿勢。
108円台後半でのレンジを固めるようだと、109円トライも。

 今日は午前10時からアイオワ州の民主党党大会が行われる。
大統領での民主党の候補者を決める予備選のスタートだけに注目度が高い。
事前世論調査では、全米での支持率では2位にとどまるサンダース上院議員が、
全米支持率1位のバイデン前副大統領を押さえてトップに。
左派色が強く、富裕税などを主張するサンダース氏が大統領になると
米経済はかなり混乱するといわれているだけに、
下馬評通りサンダース氏が勝利すると少しドル売りも。

【本日の戦略】押し目買い

 押し目買いの流れを意識。
ドル円は109円トライのタイミングを狙いたいが
突っ込んだ買いは避けたい。
108円台半ばがしっかりしてくるようだとデイトレでは買いに回り
108円台半ば割れでストップもありという印象。
スウィングは少し待っての買いに回りたいが
新型コロナウイルス関連で大きく崩れる可能性が残るだけに無理はせず。
ストップも確実に入れたい。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/3 月曜日》
 ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  108.43  1.1084  120.20
高値  108.80  1.1096  120.45
安値  108.32  1.1036  119.92
終値  108.69  1.1060  120.21
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/3 月曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  22971.94 -233.24
DOW   28399.81 +143.78
S&P    3248.92 +23.40
Nasdaq  9273.40 +122.47
FTSE   7326.31 +40.30
DAX   13045.19 +63.22
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/3 月曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=50.11(-1.45 -2.81%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1582.40(-5.50 -0.35%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/3 月曜日に発表された主な経済指標》
【中国】
財新製造業PMI(1月)10:45
結果 51.1
予想 51.0 前回 51.5

【トルコ】
消費者物価指数(1月)16:00
結果 1.35%
予想 1.10% 前回 0.74%(前月比)
結果 12.15%
予想 11.90% 前回 11.84%(前年比)

【スイス】
SVME購買担当者景況指数(1月)17:30
結果 47.8
予想 50.3 前回 48.8(50.2から修正)

【香港】
GDP・速報値(第4四半期)17:30
結果 -0.4%
予想 -1.5% 前回 -3.2%(前期比)
結果 -2.9%
予想 -3.9% 前回 -2.9%(前年比)

【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI・確報値(1月)17:55
結果 45.3
予想 45.2 前回 45.2

ユーロ圏製造業PMI・確報値(1月)18:00
結果 47.9
予想 47.8 前回 47.8

【英国】
CIPS製造業PMI(1月)18:30
結果 50.0
予想 49.8 前回 49.8

【米国】
ISM製造業景気指数(1月)0:00
結果 50.9
予想 48.5 前回 47.8

建設支出(12月)0:00
結果 -0.2%
予想 0.5% 前回 0.7%(0.6%から修正)(前月比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/3 月曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【中国】
*中国人民銀行
7日物リバースレポ金利を0.1%ポイント引き下げ、従来の2.50%から2.40%に
14日物リバースレポ金利を0.1%ポイント引き下げ、2.65%から2.55%へ

*中国人民銀行
幾つかの非理性的な要因が見られる、株価急落で。
中国経済の強靱さが金融市場を下支えする。

【新型コロナウイルス関連】
*中国での新型コロナウイルス感染による死者は361人、感染者は1万7205人

*関係者 中国はウイルスの影響で2020年の経済成長目標を見直しへ

【ユーロ圏】
*バルニエEU交渉官
EUは英国に対して極めて野心的な通商交渉を行う。
双方がオープンで公平な競争条件を提供するべき。
通商交渉には漁業権についても含まれるべき。
離脱後の英国でもEU司法裁判所の役割継続が必要。

*メルケル独首相
ブレグジットは我々が競争力を高める必要あること意味する、すぐに行動を。
EU条約の変更が必要であれば、そのようにする準備がある。

*バイトマン独連銀総裁
戦略見直しは刺激策の巻き戻し方を考慮すべき。
理解可能なフォワード・ルッキング、現実的目標が必要。
インフレ指標が改善すれば許容できる。

【英国】
*ジョンソン英首相
EUとはカナダ型の包括貿易協定を目指す。
漁業協定については英国が独立した沿岸国であること尊重すべき。
EUルールに縛られない自由貿易協定を。
トランプ米大統領とは通商合意に関する楽観論を共有。
米国はスコッチウィスキー関税を引き下げるべき。

【米国】
*FRB融資担当者調査
クレジットカード・ローンに対する需要が強い。
クレジットカードと自動車ローンの融資基準を厳格化。
第4四半期の企業融資の需要は弱い。
建設、不動産向けの融資の需要は弱い。

–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
消費者物価指数(1月)8:00
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.0% 前回 0.7%(前年比)

【豪州】
豪中銀政策金利 12:30
予想 0.75% 現行 0.75%

【香港】
小売売上高(12月)17:30
予想 -22.6% 前回 -23.6%(価額ベース・前年比)
予想 -24.7% 前回 -25.4%(数量ベース・前年比)

【ユーロ圏】
ユーロ圏生産者物価指数(12月)19:00
予想 0.0% 前回 0.2%(前月比)
予想 -0.7% 前回 -1.4%(前年比)

【ブラジル】
鉱工業生産(12月)21:00
予想 -0.8% 前回 -1.7%(前年比)

【米国】
製造業新規受注(12月)5日0:00
予想 1.2% 前回 -0.7%(前月比)

耐久財受注・確報値(12月)5日0:00
予想 2.4% 前回 2.4%(前月比)
予想 -0.1% 前回 -0.1%(輸送除くコア・前月比)

【NZ】
失業率(第4四半期)5日6:45
予想 4.2% 前回 4.2%

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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