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米中協議第一弾合意内容、事前報道通りで市場の反応は限定的

見通し 

米中協議第一弾合意内容、事前報道通りで市場の反応は限定的

ドル円は109円90銭前後を中心とした推移

ポンドは利下げ観測拡大で一時売りも続かず

【東京市場】もみあい

 15日の東京市場は比較的小動きな展開。今晩米中協議第一弾合意の調印式を控え、市場に様子見ムードが広がっている。ドル円は109円90銭前後の動き。朝方110円台を回復も上値は一息。その後、ファーウェイへの規制強化の情報を通信社が報じたことで、109円82銭まで値を落としたが、下値もそこまでという展開。
 ファーウェイに関しては、米政府が安全保障上の規制を強め、現在海外製品のうち、米製の部品の価値が商品の25%を超えているものに関しては販売禁止としている規制を10%に引き下げたうえで、対象商品の幅を広がるというもの。もっとも、あくまで関係者筋情報で正式な発表がないこともあり、影響は限定的なものにとどまった。
 午後に入ると動きがさらに落ち着き、109円90銭前後での動きが続いた。

【ロンドン市場】イベント前で動きにくい

 米中協議第一弾合意の調印式をNY昼前に控えて
ロンドン市場では動きにくい。
ドル円は109円90銭前後を中心に小動き。
利下げ期待が強いポンドが序盤に売られたものの
ユーロドルの買いが入った流れで対ドルでポンドも買い戻し。

【NY市場】米中協議サプライズなし

 米中協議にサプライズなく、
ドル円はもみ合いの展開に。
中国が2年で2000億の輸入拡大という数字まで事前報道通り。
米国の関税に関する動きも事前報道通りで市場は反応に困る展開。

 もっともドル売りを進める内容でもなく、
ドル円は109円台後半を中心とした推移が続いた。
110円台の買いに慎重な姿勢も、下値では買いが出る流れ。

【本日の見通し】ドル円はもみあい

 注目された米中協議第一弾合意は
ほぼ事前報道通りの内容で市場の反応は限定的。
ドル買いをここから強める勢いはなかったが
ドル売りに回る内容でもなく
動きにくい面も。

 ドル円は110円台での買いに躊躇も下値はしっかりしており
レンジが切り替わった印象がある。
109円80銭近辺がしっかりという印象が強まると
もみ合いから上をトライも。
目先のターゲットは110.40近辺。

【本日の戦略】押し目買い

 突っ込んだ買いを避けたいところだが
基調は上方向とみており、
下がったところで丁寧に拾いたい。
ストップは109.50をしっかり割り込んだところで
スタイルに合わせた買い下がりという印象。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/15 水曜日》
   ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.99  1.1128  122.40
高値  110.01  1.1163  122.72
安値  109.79  1.1119  122.20
終値  109.90  1.1150  122.55
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/15 水曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23916.58 -108.59
DOW   29030.22 +90.55
S&P    3289.29 +6.14
Nasdaq  9258.70 +7.37
FTSE   7642.80 +20.45
DAX   13432.30 -24.19
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/15 水曜日の商品市場》
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=57.81(-0.42 -0.72%)
NY金先物2 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1554.00(+9.40 +0.61%)
–+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《1/15 水曜日に発表された主な経済指標》

【韓国】
失業率(12月)8:00
結果 3.8%
予想 3.6% 前回 3.6%

【日本】
マネーストックM2(12月)8:50
結果 2.7%
予想 2.8% 前回 2.7%(2.8%から修正)(前年比)

【英国】
消費者物価指数(12月)18:30
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 1.3%
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)
結果 1.4%
予想 1.7% 前回 1.7%(コア・前年比)

小売物価指数(12月)18:30
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比)
結果 2.2%
予想 2.3% 前回 2.2%(前年比)
結果 2.2%
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比・除くモーゲージ利払い)

生産者物価指数(12月)18:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.5%(-0.3%から修正)(仕入・前月比)
結果 -0.1%
予想 -0.9% 前回 -1.9%(-2.7%から修正)(仕入・前年比)
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 -0.2%(出荷・前月比)
結果 0.9%
予想 1.0% 前回 0.5%(出荷・前年比)
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 -0.1%(出荷・コア・前月比)
結果 0.9%
予想 1.0% 前回 1.1%(出荷・コア・前年比)

【ユーロ圏】
鉱工業生産指数(11月)19:00
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 -0.9%(-0.5%から修正)(前月比)
結果 -1.5%
予想 -1.0% 前回 -2.6%(-2.2%から修正)(前年比)

貿易収支(11月)19:00
結果 192億ユーロ
予想 220億ユーロ 前回 240億ユーロ(245億ユーロから修正)(季調済)
結果 207億ユーロ
予想 N/A 前回 280億ユーロ(季調前)

【南アフリカ】
小売売上高(11月)20:00
結果 2.6%
予想 0.7% 前回 0.4%(0.3%から修正)(前年比)

【ブラジル】
小売売上高(11月)21:00
結果 2.9%
予想 3.9% 前回 4.3%(4.2%から修正)(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(01/04 – 01/10)21:00
結果 30.2%
予想 N/A 前回 13.5%(前週比)

生産者物価指数(12月)22:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 -0.2%(コア・前月比)
結果 1.3%
予想 1.3% 前回 1.1%(前年比)
結果 1.1%
予想 1.3% 前回 1.3%(コア・前年比)

ニューヨーク連銀製造業景気指数(1月)22:30
結果 4.8
予想 3.6 前回 3.3(3.5から修正)

米週間石油在庫統計(バレル・前週比)16日0:30 
原油 -254.9万(4億2851万)
ガソリン +667.8万(2億5829万)
留出油 +817.1万(1億4722万)
(クッシング地区)
原油 +34.2万(3584万)
*()は在庫総量
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《1/15 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【日本】
*日銀地域経済報告(さくらレポート)
北陸・東海・中国の3地区の景気判断を下方修正。
東海地区は拡大しているから緩やかに拡大しているに変更。
残りの6地域では判断に変更はない。
総括判断、全ての地域で「拡大」または「回復」
北海道 緩やかに拡大している
東北 弱めの動きが広がっているものの、緩やかな回復を続けている
北陸 引き続き拡大基調にあるが、その速度は一段と緩やかになっている
関東甲信越 海外経済の減速や自然災害などの影響がみられるものの、基調としては緩やかに拡大している
東海  緩やかに拡大している
近畿 一部に弱めの動きがみられるものの、緩やかな拡大を続けている
中国 幾分ペースを鈍化させつつも、基調としては緩やかに拡大している
四国  一部に弱めの動きがみられるものの、回復している
九州・沖縄 緩やかに拡大している

【米国】
*ムニューチン米財務長官
中国が第二弾合意に署名し、実行可能であると判断された場合、適切な時期に追加関税の引き下げを検討。

*ロイター通信
米政府が中国華為技術に対する海外製品の販売制限を強化する規制を近く発表する可能性。
ハイテクだけでなく、家電などの一般電気製品にも拡大する模様。

*米中合意
競争的な通貨切り下げの自制で同意。
為替問題が未解決ならIMFが関与の可能性。
G20の為替の声明を尊重。
双方の金融政策の自律性を尊重。
為替問題は2国間協定を参照。
中国が米投資家に不良債権の購入を許容。

*米地区連銀報告
個人消費は控えめから緩やかなペースで拡大。
景気は緩やかなペースで拡大。
物価は上昇継続を見込む。
大半の地区で製造業は横ばい。
年末商戦は底堅い。
自動車販売が緩やかに拡大。
住宅販売は横ばい。

*トランプ大統領
そう遠くない将来に中国を訪問。
第1段階合意は中国との公正な貿易にとり重要なステップ。
USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)は、来週成立する。
中国は北朝鮮との問題で米国を助けている。
包括的かつ完全な執行能力のある通貨の合意が成立。
合意が発効し次第、第2段階の交渉を開始。
すべての関税は第2段階の合意まとめた時点で引き下げ。
中国との第3段階交渉は不要だと考えている。

*米下院
 米下院はトランプ大統領の弾劾条項の上院送付を可決。

*クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
米中貿易協議は第2段階に直ちに移行。
減税2.0計画になお取り組んでいる。
夏には新ラウンドの減税策を表明できるかもしれない。

*カプラン・ダラス連銀総裁
米金融政策が資産価格に及ぼす影響を懸念。
バランスシート拡大を抑制する計画を望む。
政策行動の見通しはない。しかし、正しいことを行う。
第1段階の合意はポジティブで、安定を生む。
設備投資は依然として低迷。
エネルギー産業の投資は10~15%の減少を見込む。

*ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
インフレはしばらく2%を超える可能性。
レポ市場を落ち着かせる政策は明らかに機能。
金融政策は緩和的だが、インフレはない。

*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
今年の米成長は2%付近、失業率は3.5%を見込む。
インフレは徐々に目標に近づく。
現在は非常に良好な状況。
2021年に2%付近で安定。
イールドカーブのフラット化を見込む。
低水準の中立金利は一時的な逆イールドを意味。
我々が確認した逆イールドは小さく、継続していない。

【英国】
*サンダース英中銀委員
経済は停滞しており、インフレは抑制されている。
限られた英中銀の政策余地のなかで、積極的な対応が必要。
ブレグジットに関する不透明感が続き、経済の重石となる見込み。
調査によると、英経済成長は限定的もしくはゼロとなりそうだ。
英労働市場が弱含む可能性がある。
中立金利は英中銀の試算よりも低い水準とみられる。
刺激策が必要。

【ユーロ圏】
*2019年の独成長率は前年比+0.6%(予想通り、前年は+1.5%)
財政黒字対GDPは1.5%(事前予想1.2%、前年は1.7%から1.9%の上方修正)

*独経済省
ドイツの輸出見通しは引き続き抑制されている。
製造業の弱い局面が続いているが、受注や景気見通しには明るい兆候もみられる。
製造業の底入れは近いとみている。
個人消費に関するシグナルは第4四半期に強弱交錯も、可処分所得は上昇。
新年入りでドイツ経済に明るい初期の兆候がみられること期待。
ドイツの経済成長は第4四半期にわずかに改善したシグナルも。

*ホルツマン・オーストリア中銀総裁
ECBの戦略見直しは来週から開始する。
低金利、マイナス金利は長期的な影響を与えるだろう。
生産性や銀行及び金融安定性に悪影響与える可能性。

【中国】
*劉鶴・中国副首相
次のステップは米中が真剣に合意を実施すること。
中国は第1段階の貿易合意を厳格に履行する。
中国は国をさらに開放する。

–+—+—+—+—+—+—+–+—+-
《本日予定されている主な経済指標》

【日本】
機械受注(11月)8:50
予想 2.9% 前回 -6.0%(前月比)
予想 -5.3% 前回 -6.1%(前年比)

国内企業物価(12月)8:50
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 0.9% 前回 0.1%(前年比)

【英国】
RICS住宅価格指数(12月)9:01
予想 -8% 前回 -12%

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(12月)16:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(12月)16:00
予想 0.6% 前回 0.6%(前月比)
予想 1.5% 前回 1.5%(前年比)

【トルコ】
トルコ中銀政策金利 20:00
予想 11.50% 現行 12.00%

【米国】
小売売上高(12月)22:30
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.1%(自動車除くコア・前月比)

輸入物価指数(12月)22:30
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
予想 0.5% 前回 -1.3%(前年比)

新規失業保険申請件数(11日までの週)22:30
予想 21.8万件 前回 21.4万件

フィラデルフィア連銀景気指数(1月)22:30
予想 3.6 前回 2.4(0.3から修正)

企業在庫(11月)17日0:00
予想 -0.2% 前回 0.2%(前月比)

対米証券投資(11月)17日6:00
予想 N/A 前回 325億ドル

【南アフリカ】
南アフリカ中銀政策金利 時刻未定
予想 6.50% 現行 6.50%

-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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