中東リスクを警戒=外為どっとコム総研 神田卓也
中東リスクを警戒
3日のドル/円は、終値ベースで約0.4%下落。米軍がイラン革命防衛隊の司令官をイラクで殺害した事を受けて中東の地政学リスクが高まると、一時107.80円台まで下値を切り下げた。本日も107円台後半で取引が始まっており、米国とイランの対立激化が懸念される中、ドル/円には下値警戒ムードがくすぶり続けよう。休暇明けの東京市場では押し目買いに支えられて下げ渋る可能性もあるが、108円台前半では戻り売り圧力が強まりそうだ。下値支持と見られる107.50円を下抜ければ下げ足が速まる事も考えられるだけに、欧米市場では中東情勢に関する追加情報に注意が必要だろう。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。