日経平均株価どこまで上がる? 日足陰線大丈夫か?
11日~15日までの日経平均株価予想レンジ
先週は連休で火曜日始まりでした。本来なら月曜日に執行される注文が火曜日に持ち越され折からの下支え要因に加え、一気に需給ひっ迫状態となり、高値を実現させました。
今後、この流れが続くかどうかは日経平均株価採用銘柄のEPSが各社の決算発表を受けてどの程度、変化するかです。実績値、予想値ともに要注目ですね。減少傾向となれば買われすぎという判断も働くでしょう。
好悪材料がオセロゲーム化している米中貿易交渉ですが、ブルームバーク報道によると9日のトランプ大統領の発言は
『中国との貿易協議が「非常に良好に」進展しており、中国の指導者が「私よりもはるかに」合意を望んでいると述べた』
となっており、「進展」⇒「否定」⇒「進展」と毎日のように報道内容が変わっています。引き続き、注目です。
また、VIX指数が12ポイント台と低下していることから、「安心」「慢心」を誘われやすく、思いもかけないリスクが顕在化した時は「びっくり度」も高まり、変動も大きくなりますので、余裕を保つためには適度な利確実行も賢明です。
■11日~15日までの日経平均株価予想レンジ■
上値抵抗23386.34
*5日間のうち、終値が23420.27を超えて上げて終われば23606.89あたりへの挑戦もあるかもしれません。
『追記』週足をグラフとして掲載しました。
終値が陽線引け(始値より高くなって引ける状態)が続けば2018年10月1日の相場展開が意識されます。当時も24448円高値があり、安値23730円がありました。23784円のラインを超えてくれば24000円台復活も意識されます。
均衡23301.52-23047.08
下値支持22046.11
経済指標などの発表予定
●11月11日(月)
★国内
9月機械受注(8:50)
9月経常収支(8:50)
10月景気ウォッチャー調査
日銀金融政策決定会合の主な意見(10/30~10/31開催分)
★海外
中国独身の日
《決算発表》
東急、博報堂DY、大林組、リョービ、安藤ハザマ、大気社、熊谷組、クレハ、みらかHD、東和薬品、日製鋼、三井金、栗田工、日東工、堀場製、ホトニクス、太陽誘電、凸版印、ユー・エス・エス、TKCなど
●11月12日(火)
★国内
10月マネーストック(8:50)
10月工作機械受注(15:00)
30年国債入札
《決算発表》
日産自、日揮HD、鹿島、清水建、クラレ、日医工、大塚HD、浜ゴム、ヤクルト、タクマ、クレセゾン、協エクシオ、GMOPG、そーせい、ペプチド、富士フイルム、タカラバイオ、太平洋セメ、JFEHD、DOWA、SMC、ハーモニック、CKD、NOK、タカラトミー、大日印、セイコーHD、イオンFS、ソニーFH、住友不、GMO、ニチイ学館、宝HD、カネカ、ユニバーサルなど
●11月13日(水)
★日本国内
10月企業物価指数(8:50)
★海外
・米
10月消費者物価指数
FRB議長発言
・欧
9月ユーロ圏鉱工業生産
《決算発表》
三菱UFJ、三井住友、東芝、洋エンジ、大王紙、ADEKA、東映、前田道、マツモトキヨシ、FFRI、ラクス、応化工ロート、ソレイジア、サカタインクス、ノーリツ、リクルートHD、荏原、平和、THK、アルバック、京急、トリドールHD、PKSHA、ウェルビー、ヤマハ発など
●11月14日(木)
★日本国内
7-9月期GDP速報(8:50)
5年国債入札
★海外
・米
10月卸売物価指数
新規失業保険申請件数
FRB議長発言
・欧
7-9月四半期GDP・改定値
《決算発表》
みずほ、日本郵政、ゆうちょ、かんぽ、DIC、あいHD、ガンホー、電通、ヘリオス、出光興産、ブランジスタ、ヨコレイ、日機装、ワタミ、サイバダイン、MTG、オプトHD、、KADOKAWA、アサヒインテック、奥村組、東プレ、第一生命、FRONTEO、ジーエヌアイ、夢真HD、など
●11月15日(金)
★日本国内
9月鉱工業生産(確報値)
9月設備稼働率
★海外
・米
11月ニューヨーク連銀製造業景気指数
9月企業在庫
10月鉱工業生産指数
10月小売売上高
・欧
9月ユーロ圏貿易収支
10月ユーロ圏消費者物価指数(改定値)
個人投資家向け経済情報、資産運用に強いエコノミスト。日本IRプランナーズ協会/理事長、日本チャート分析家協会JCAA、(社)くらしとしごと生活者フォーラム代表。CFP、一級FP技能士(国家資格)早稲田大学大学院フアイナンス研究科卒(専門職MBA)