米雇用統計に注目集まる=外為どっとコム総研 神田卓也
米雇用統計に注目集まる
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。米9月ISM非製造業景況指数の発表直後にはほぼ1カ月ぶりに106.40円台へと下落する場面もあった。なお、米9月ISM非製造業景況指数は約3年ぶりの低水準を記録。1日の米9月ISM製造業景況指数に続く悪化となった事で米景気減速懸念が広がっており、米政策金利(FFレート)先物が織り込む今月の25bp利下げ確率は90%超に上昇した。
ドル/円は、「ダブルトップ」のネックラインである106.96円前後を割り込んだ事で下押し圧力が増大しそうなチャートの形状となっている。それだけに、本日の米9月雇用統計が重要となりそうだ。市場予想は、非農業部門雇用者数が14.5万人増(前回:13.0万人増)、失業率は3.7%(前回:3.7%)、平均時給は前月比+0.2%、前年比+3.2%(前回:+0.4%、+3.2%)などとなっている。
執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。