【海外市場の注目ポイント】ECB理事会など
日本時間午後8時45分に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果が発表され、同午後9時半からドラギECB総裁の会見が行われる。今回の理事会で、市中の金融機関がECBにお金を預ける際の金利である中銀預金金利が現行の-0.40%から引き下げられることが確実視されている。中銀預金金利の引き下げはかなり織り込まれており、焦点は量的緩和(QE)の再開まで踏み切るかどうかになっている。今回の理事会前にはQE再開は時期尚早の声も聞かれたが、金融政策の効果の波及にはラグがあるため、景気・物価の下振れリスクへの先制的対応としてQEの再開に踏み切るようであれば、ユーロが売られる可能性がある。
日本時間午後8時にはトルコ中銀金融政策理事会の結果も発表される。7月の会合に続いて大幅利下げが見込まれている。利下げ幅の見通しはかなり分かれており、2.75%の引き下げ(現行19.75%→17.00%)近辺が中心も、1.25%-4.00%まで専門家見通しは幅がある。前回は専門家見通しの幅を超えて引き下げた経緯もあり、注目されている。
また、日本時間午後9時半には8月の米消費者物価指数の発表も予定されている。総合の大方の予想は前年比1.8%上昇、コアの大方の予想は同2.3%上昇となっており、総合の前年比の伸びが前月の1.8%上昇から変わらない一方、コアの前年比の伸びが前月の2.2%上昇から加速するとみられている。
minkabu PRESS編集部
執筆者 : MINKABU PRESS
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