ユーロドルは1.10ドル台を割り込む 明日はECB理事会=NY為替
きょうのユーロドルはロンドン時間から一本調子の下げを演じており、1.10ドル台を割り込んでいる。東京時間には本日1.1060ドル付近に来ている21日線を試す動きが出ていたものの、達成できずに失速している。再び21日線を下放れる展開となっており、下向きのトレンドは続いているようだ。投機筋やモデル系の売りなどが断続的に出ている模様。明日のECB理事会を前にした短期筋のポジション調整も出ているのかもしれない。
市場では利下げなど追加緩和が期待されている。中銀預金金利の0.2%引き下げと金利階層化が有力視されているようだが、市場は既に、追加緩和期待をかなり高めており、ユーロも織り込んでいる。
注目は債券購入再開であろう。月間500億ユーロ規模の債券購入再開も期待されているようだが、なかには300億ユーロ規模との見方も出ており見方はまちまちといった状況。更にECB理事の中では債券購入再開を疑問視する声も出ており、打ち出して来るかどうかでも見方が分かれている。
もし、債券購入再開を見送ればユーロドルは1.1250ドル近辺までの上昇を予想する向きもいる半面、打ち出したとしても月間300億ユーロであれば、ユーロは買いの反応との見方もあるようだ。いずれにしろ明日の結果待ち。
EUR/USD 1.0994 EUR/JPY 118.43 EUR/GBP 0.8913
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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