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戻りのメドは?=外為どっとコム総研 神田卓也

達人の予想 

戻りのメドは?

【基調】
 上昇一服

【注目イベント】
 ・米長期金利、主要国株価
  
【本文】
ドル/円は、戻りの第一関門と見られていた日足一目均衡表の雲(107.40-107.70円前後)を上抜けた。ただ、100日移動平均線や200日移動平均線が右肩下がりで推移しているだけに、足元の反発は下落トレンドの中の一時的な戻りにすぎないと見る事もできる。4月に付けた年初来高値(112.40円前後)と8月1日の戻り高値(109.32円前後)を結んだトレンドラインが、本日は108.00円前後を通っており、少なくともこれを上抜けない事には強気見通しは高まりにくいだろう。また、108円台前半には、上記100日移動平均線(108.19円前後)や年初来高安の半値戻し(108.42円前後)など、レジスタンス候補となる重要ポイントが点在している。

これらのレジスタンスを突破して上昇基調を明確にするためのカギは米長期金利が握っていると考えられる。足元のドル/円は米10年債利回りとの連動を強めており、1.7%台を回復した米10年債利回りがどこまで上昇できるかが焦点だ。なお、米政策金利であるFFレートの誘導目標は現在2.00-2.25%であり、10年債利回りよりも高い。いわゆる「逆イールド」の状態にあるだけに、米10年債利回りにはまだ上昇余地があるように見える。しかし、市場は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での25bp(0.25%)利下げと、年内もう一回の25bp利下げを概ね織り込んでいる。そうした中での米10年債利回りの1.75%は、ひとまずの落ち着きどころと言えるかもしれない。米長期金利とドル/円は、FOMC待ちで動きが鈍りそうな水準に差しかかっていると考えられる。

執筆者 神田卓也

執筆者 : 神田卓也|株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 証券株式会社を経て、1991年㈱メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年同社入社。

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