ユーロドルは買い戻しが続く ECB理事会に備えた動きも=NY為替
ユーロドルは買い戻しが続いており、1.1065ドル近辺に上昇している。先週は1.1085ドル近辺まで上昇し21日線に顔合せしたものの、その水準を回復することなく一旦失速していた。しかし、1.10ドル台はしっかりと維持しており、リバウンド相場の流れを続けている。
市場は12日のECB理事会に注目している。利下げが確実視されているものの利下げ幅では見方が分かれている。また、階層化でも見解が分かれているようだ。中銀預金を0.2%マイナス金利を深堀りし、階層化を実施するというのが若干多いシナリオのようだ。
更に注目は債券購入再開だが、理事の間では意見が分かれているようで、未知数な部分が大きい。市場は大規模追加緩和で織り込んでおり、ECBの発表は失望感を強め、ユーロは買いの反応を示すとのシナリオに備えた動きが出ているのかもしれない。
目先は21日線が1.1080ドル付近に来ており上値メドとして意識される。
EUR/USD 1.1059 EUR/JPY 118.48 EUR/GBP 0.8941
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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