ドル円は107円ちょうど付近 明日は米雇用統計=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は107円ちょうど付近での推移となっている。NY時間に入って買い戻しが加速し107円台を回復。一時107.20円付近まで上昇する場面も見られた。
この日発表になった8月のISM非製造業景気指数が予想を上回ったことでドル買いが加速し、ドル円も107円台に上昇している。先日発表の製造業が景気判断の分岐点である50を割り込んだことで市場は景気後退への懸念を強めていたが、今回のサービス業の数字は安心感を呼び込んだようだ。
きょうも市場は楽観的な雰囲気が広がっており、米株も大幅に上昇する中、ドル円の買い戻しが続いている。ライトハイザーUSTR代表とムニューシン長官が中国の劉副首相と電話会議をし、数週間以内にワシントンで閣僚級会合を開くことを明らかにした。停滞していた米中協議が再開することで期待感を高めている模様。
明日は米雇用統計の発表が予定されている。非農業部門雇用者数(NFP)は16万人増が予想されている。失業率は3.7%、注目の平均時給は前年比3.0%が見込まれている。ややこれまでよりも伸びは緩むことが見込まれているものの、完全雇用に近い状況の中では十分力強い雇用を示す予想と言える。
今月のFOMCを占う重要指標ではあるが、FRBが焦点をあてているポイントが世界経済に移っていることから、よほど強い数字でない限り、利下げ期待を後退させることはないであろう。
USD/JPY 106.95
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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