ポンドの下値模索続く バックストップ条項削除は合意無き離脱に等しいとの見解も=NY為替
きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中、ポンドドルは売りを強めており、1.2375ドル近辺まで一時下落する場面が見られた。今月の安値を一時更新している。
市場はジョンソン新英首相の誕生で、これまで以上に「合意無き離脱」へのリスクを高めており、ポンドは下値模索が続いている。ジョンソン首相はきょう、メルケル独首相と会談を行っており、前日の議会での演説同様にバックストップ条項の削除を求めたと伝わっている。同首相の側近は、「EUがバックストップ条項を削除しなければ、新たな協議はない」とも述べたいた。
これについてアイルランドのバラッカー首相は、「バックストップ条項の削除は合意無き離脱に等しい」とのコメントも出ている。EU離脱協定を巡って、英国とEUの隔たりが再び深まる中で、ポンドは浮上のきっかけが掴めないでいる。
なお、ポンド円も134円台半ばまで下落しており、134円割れを再び試しそうな気配も出ている状況。
GBP/USD 1.2384 GBP/JPY 134.62 EUR/GBP 0.8984
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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