カナダドルは利益確定売り続く 明日は政策委員会もパウエル証言と重なる=NY為替
ドル買い戻しの動きが続く中でカナダドルは利益確定売りが続いている。ドルカナダは一時1.3140加ドル付近まで上昇し、カナダ円は82円台に下落している。83円台半ばに200日線が来ているが、目指しそうな気配はいまのところない。
明日はカナダ中銀の政策委員会が予定されている。それに向けてカナダドルの調整が活発化している模様。政策は据え置きが確実視されているものの、声明やポロズ総裁の会見で、最近のカナダドル高は経済を圧迫すると懸念を示すのではとの見方も出ている。
6月中旬以降、イラン情勢の緊迫化もあって原油相場が急速に買い戻されカナダドルも買い戻しが加速していた。カナダドルは対ドルで年初来高値を更新しており、ポロズ総裁から懸念が示されてもおかしくはない状況ではある。
ただ、明日の政策委員会は日本時間の23時に予定されているが、その時刻はパウエルFRB議長の米下院金融サービス委員会での議会証言と重なる。その場で素直な反応を見せるかは未知数。
カナダ中銀政策金利 23:00
予想 1.75% 現行 1.75%
USD/CAD 1.3139 CAD/JPY 82.83
minkabu PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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