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【これからの見通し】リスク材料錯綜の一週間、週末控えて米小売と生産指標に注目

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【これからの見通し】リスク材料錯綜の一週間、週末控えて米小売と生産指標に注目

 今週はリスク材料が錯綜した。米中貿易戦争の様相は双方の強硬な姿勢に変化はみられず膠着状態。トランプ大統領はG20での習主席との会談にこぎつけられなければ関税措置を強めると脅している。中国側からも対抗姿勢が示されており、妥協の兆しはみられていない。加えて、香港では「逃亡犯条例」改正案に対するデモが激しくなっており、議会は審議を一時中断。しかし、16日にはあたらめて大規模デモ行進を行うとの報道がでている。中東ではホルムズ海峡でタンカーが攻撃を受け、原油価格が急騰する場面があった。地政学リスクが高まっている。また、イタリア財政問題が目下のEUの頭痛の種となっている。イタリア政府とEU側との隔たりは大きいもようで、制裁措置導入の脅威がちらついている。英国ではジョンソン氏の次期保守党党首の可能性が高まっており、強硬路線から合意なき離脱のリスクが警戒されている。

 一方で、世界的な成長鈍化が懸念されるなかで、各国中銀は緩和姿勢を強めることが期待されている。来週の米FOMCや日銀金融政策決定会合での追加緩和もしくは示唆が市場に織り込まれつつあり、株式市場の下支えとなっている。ただ、前述のような様々なリスク要因もあって薄商いのなかで方向性が錯綜している。主要国債券や金相場に逃避買い圧力がみられる状況となっている。

 そのような不安定な市場のムードのなかで、きょうは米中の経済指標が注目される。中国では鉱工業生産(5月)、小売売上高(5月)の発表が日本時間午後4時に予定されている。比較的底堅い予想となっているが結果はどうか。取引終盤の香港株などの反応に注意したい。

 米国では、日本時間午後9時半に米小売売上高(5月)、同午後10時15分に米鉱工業生産と設備稼働率(5月)、同午後11時にミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(6月)、米企業在庫(4月)などが発表される。米債利回りの反応とともにドル相場に動きがみられそうだ。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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