ユーロドルは買い戻し 3月の理事会でTLTROの何らかのアナウンスの期待も=NY為替
きょうのNY為替市場はドル安が優勢となる中、ユーロドルは買い戻しが強まっており、1.13ドル台を再び回復している。ストップを巻き込んで一時1.1340ドル近辺に下落。
ただ、ユーロ圏経済への懸念が根強く、ECBの利上げ期待も後退する中、ロンドン時間には1.1280ドル近辺まで下落していた。この日のイタリアの12月の鉱工業受注が前月比で4ヵ月連続で下落しており、予想も下回ったことも嫌気されているようだ。イタリア国債は売りが優勢となり利回りは上昇している。ドイツ国債との利回り格差は拡大している。
ECBのクーレ専務理事は先週、新たな貸し出し条件付長期資金供給オペ(TLTRO)の実施を討議していることを明らかにしている。市場では3月の理事会で何らかのアナウンスが出るのではとの期待も高まっているようだ。そして、正式な発表は6月より前になるとも見られているが、4月との見方も有力となっている。
そのような中、ユーロは上値での戻り売り圧力は依然として根強いようだ。21日線が1.1365ドル付近に来ており、その水準まで戻せるか注目される。
EUR/USD 1.1323 EUR/JPY 125.33 EUR/GBP 0.8690
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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