ユーロに買い戻し、仏債の下落が一服 ドル円は158円台前半=ロンドン為替概況
ユーロに買い戻し、仏債の下落が一服 ドル円は158円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ユーロに買戻しが入っている。仏財政および政情不安に基づいた仏債売り(利回り上昇)がようやく一服したことに反応している。仏財務相が「ECBの伝達保護措置(TPI)について議論を始める段階には至っていない」と述べて市場を安堵させたことや、ルペン氏が「遅くとも2032年までにフランスの財政赤字を3%未満へと縮小することを目指す」としたことも市場の不安心理を緩和したようだ。ユーロドルはロンドン朝方に1.12割れを試す動きがみられたが、その後は仏債買戻しを受けて1.1250一歩手前まで買い戻された。対円や対ポンドでもユーロ買いが優勢になっている。ドル全般にとってはサウジの原油供給回復期待で原油安が進行し、米債利回りが低下したことがドル売り圧力となる面も指摘される。ポンドドルはユーロドルに連れ高となり1.32付近から1.3250付近へと上昇。ポンド円は円安圧力が加わり209円台後半に買われている。ドル円は東京午後以降は円売りが優勢となっている。日銀が10月利上げに慎重との一部報道が円売りを誘ったほか、全国証券大会で植田日銀総裁が10月利上げについて明言を避けたことなどが影響し、157円台後半からロンドン時間には158.25付近まで高値を伸ばした。ユーロ買い・ドル売り・円売りが交錯する状況となっている。株式市場では欧州株や米株先物・時間外取引はいずれも堅調に推移している。
ドル円は158円台前半での取引。東京午前に157.77付近までやや下押しされた後は、買いの流れとなっている。ロンドン序盤には高値を158.25付近に更新し、その後も158.20付近に高止まりしている。一部報道や植田日銀総裁の全国証券大会でのあいさつなどで10月利上げについて前向きな内容がみられなかったことが、円売り圧力となっている。クロス円とともにドル円も買われている。
ユーロドルは1.12台前半での取引。ロンドン朝方に1.1203付近まで下押しされたあとは、買い戻しが強まっている。ロンドン午前には高値を1.1249付近に更新している。ユーロ円も東京午前の177.03付近を安値に買われ、ロンドン時間には177.95付近に高値を伸ばしている。対ポンドではユーロ売りが先行していたが、ロンドン時間に入ると買い戻されている。この日は仏債が買い戻され(利回り低下)、独仏10年債格差も先週末の158bpをピークに本日は128bpまで低下している。仏財務相発言やルペン氏の財政赤字削減目標などの言及が市場に安ど感を広げた格好。
ポンドドルは1.32台前半での取引。ユーロドルととも反発している。ロンドン朝方の1.3201付近を安値に1.3248付近まで高値を伸ばしている。ポンド円は東京早朝に205.55付近の安値をつけたあとは、買いが継続。ロンドン昼にかけて209.61付近まで高値を伸ばしている。ユーロポンドは0.8480から0.8493までのレンジで振幅しており、一方向への動きにはなっていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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