【これからの見通し】ドル買い優勢、ユーロドル下落が主導、仏長期債動向に注目
【これからの見通し】ドル買い優勢、ユーロドル下落が主導、仏長期債動向に注目
週明けのマーケットはドル買いが優勢になっている。特に、ユーロドルの下げが主導しており、一時1.1160付近まで下落、年初来安値を更新した。先週から、特にフランス長期債利回りの上昇および独仏債利回り格差の拡大が顕著になっている。フランスの財政赤字拡大や政情の不安定さがクローズアップされている。週末には教育の環境が整っていないとして学生のデモや一部には暴動の動きなども報じられている。ビジュアル的にもフランス売りが印象付けられることとなっている。このあとの欧州債券動向をまずは確認したい。
ドル円相場はユーロドルの下落を横目に睨んで、157.50割れ水準から158.10台までのレンジで方向感に欠ける振幅となっている。クロス円全般を見渡すとユーロ円をはじめとして円高方向へ押し下げられている。
市場全般にみると株高の動きが目立っている。先週末の米雇用統計結果が弱かったことで、当面の米早期利上げ観測が後退し、株式市場にとっての追い風が吹いている。前週末には米株が全面高商状となったほか、週明けにもその動きが日本株やアジア株に波及している。しかし、リスク選好的な円安の動きは封印されており、株式よりも債券動向が主眼となりそうだ。
この後のロンドン・欧州市場では、ユーロ安を主軸にドル高や円高の圧力が交錯する展開となりそうだ。ただ、ドル指数は年初来高値を更新したあと、日足に上ヒゲが示現しており、調整の動きが入る可能性も指摘される。週明けは神経質な相場展開に注意したい。
経済指標の発表予定は、フランス・ドイツ・ユーロ圏・英国・米国などの非製造業PMI確報値(9月)、ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(8月)、米ISM非製造業景気指数(9月)など。ISM非製造業景気指数の予想は55.0と前回の55.4からやや低下する見込み。
発言イベント関連では、コッハー・オーストリア中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁、レーンECBチーフエコノミスト、シュナーベルECB理事、エスクリバ・スペイン中銀総裁などの講演や金融関連イベント出席が予定されている。英保守党年次大会(バーミンガム、~7日)が開催される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。