ドル円、156円台に再下落 PCE価格指数で10月利上げ観測が後退=NY為替序盤
きょうの為替市場、NY時間に入ってドル安が強まり、ドル円は再び156円台に下落している。東京時間に156.40円付近まで下落していたが、海外時間に入って157円台に戻していた。きっかけは、FRBが重視しているインフレ指標であるPCE価格指数が予想を上回りインフレの落ち着きを示したこと。コア指数は前年比3.0%と予想を下回っていた。米国債利回りも政策金利に敏感な2年債利回りが低下。
インフレ期待が根強いことからFRBの追加利上げへの期待自体に大きな変化はないが、今回の数字を受けて、直近高まっていた10月の利上げ期待は後退。短期金融市場では10月利上げの確率を35%程度まで低下させている。一時は70%程度まで上昇していた。本日のPCE価格指数は、前日のウィリアムズNY連銀総裁の早期利上げに慎重な発言を裏付ける内容となった。
一方、本日は日本の当局からの円安けん制発言が相次いでいたほか、四半期末特有の円買い需要が円を押し上げていた。四半期末の実需や日本の輸出企業からのまとまったレパトリエーション(資金の本国回帰)が出ている可能性があるとの指摘も聞かれた。
日米協調を意識させた口先介入が活発に出ている中、一部からは、世界的にインフレが高止まりする中で日銀は早ければ10月にも追加利上げとの観測も出ている。しかし、ファンダメンタルズからは、日銀が利上げを急ぐ必要性は低く、FRBも年内の追加利上げ観測が強まっており、日米の金利差は縮小に繫がりそうにはない。ECBも英中銀も追加利上げへの期待は高い。
直近の日銀の利上げで、円キャリー取引への意欲は以前ほどは強くないものの、円安への根強い期待は温存されているようだ。本日は一服しているものの、不透明なイラン情勢、原油高、利回り高、そしてFRBの利上げ期待からのドル高の流れも継続している。
日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は157円に観測されている。
30日(水)
157.00(14.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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