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【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:204円大台到達後に激しい乱高下を挟むも202円台後半で底固め、大台定着へのパワー蓄積が続く

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【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:204円大台到達後に激しい乱高下を挟むも202円台後半で底固め、大台定着へのパワー蓄積が続く

先週(5月25日〜6月1日)のまとめ
先週のスイスフラン円は、前回意識されていた203円台前半のレジスタンスをクリアすると、29日(金)には一時 204.205円 まで急伸して待望の204円大台乗せを達成する展開となった。期間中、28日(木)に一時 201.848円 まで深く調整する場面や、週明け6月1日(月)の深夜に一時 202.561円 まで急落する場面など、歴史的高値圏ゆえの激しいポジション調整(乱高下)が見られたものの、下値では実需の非常に強固な押し目買いを確認。足元では202.90〜203.10円台へと素早く買い戻されており、長期的な上昇トレンドの底堅さを改めて印象付ける1週間となった。
203円台での揉み合いから一時的な急調整(5月25日〜28日午前)
週明け25日(月)は、前週からの反発モメンタムを引き継いで力強く買い進まれ、一時 203.460円 まで上値を伸ばした。しかし、歴史的な高値圏であることから利益確定売りに押され、26日(火)から27日(水)にかけては 202.70 - 203.10円 の狭いレンジ内でもみ合う展開となった。28日(木)に入ると、東京時間からロンドン時間にかけて利益確定売りが加速し、一時 201.848円 まで水準を切り下げる深い調整となった。
岩盤サポートからのV字反発と204円大台突破(5月28日午後〜30日)
28日後半に201.848円で底打ちすると、円の独歩安(スイスフラン買い・円売り)を背景とした実需筋が猛烈な押し目買いを入れ、相場は一転して鮮やかなV字反発を演じた。29日(金)のNY時間にかけて上昇の勢いはさらに加速し、売り方の買い戻し(ショートカバー)を巻き込みながら一時 204.205円 まで急伸。節目の204円台を明確に突破し、週末は 203.940円 の高値圏でクローズした。
週明けの再レンジ上限テストと深夜の急調整(6月1日〜2日現在)
週明け6月1日(月)に入ると、東京時間早朝に再び円売りに傾き、一時 204.115円 まで上昇して前週末の最高値圏を厳しくテストした。しかし、ここでも日本当局による為替介入リスクや高値警戒感からの売りが意識され、ロンドン〜NY時間にかけてはじりじりと上値を削る展開へ。さらに深夜22:00〜23:00台にかけては、突発的なポジション調整売りに押され、一時 202.561円 まで急落する場面を記録した。 本日6月2日(火)午前現在、直近では 202.90 - 203.10円台(11:00時点では 202.972円)へと即座に復帰。202円台後半のサポートの強固さを証明したことで、再び上値の壁を崩すための準備を整えつつある格好だ。

ファンダメンタルズ分析
先週から今週にかけてのファンダメンタルズは、「スイスフランの安全資産としての根強い需要」と「204円台での為替介入リスク」の綱引きが大きな背景となっている。

• スイス側(フラン下支え): スイス国立銀行(SNB)の政策スタンスが注目される中、欧州の政治的な不透明感やグローバルな地政学リスクを背景に、伝統的な「安全資産」としてのスイスフラン買い需要が根広く存在している。また、実質的な対円での圧倒的な金利差(円の金利の低さ)が意識されるため、下値は常に実需の円売りに支えられている。
• 日本側(上値の重さと底堅さ): 204円台に接近・突入する局面では、常に日本当局による「実質的な為替介入への恐怖心」が心理的レジスタンスとして強力に機能した。28日や1日深夜の急落は、この介入警戒に伴う突発的なロングポジションの巻き戻し(手仕舞い売り)が主因とみられる。しかし、根本的な円安地合いの強さから、調整局面は結果的に「押し目買いの好機」と捉えられ、歩みを止めることなく203円近辺への素早い復帰につながっている。

テクニカル分析
• トレンド: 短期的には204.205円での頭打ちからの調整・乱高下を経て、再び上昇トレンドのチャネル内に回帰し、エネルギーを再蓄積する局面にある。日足レベルの上昇チャネルは崩れておらず、先週の推移によって 201.80 - 202.00円 近辺が極めて強力な岩盤支持帯として、また足元の 202.50 - 202.70円 近辺が機能的な短期サポートとして市場に意識された。
• レジスタンス1: 203.50 - 203.60 (1日の欧州時間にもみ合った上限付近。ここをクリアすれば上値が再び軽くなる)
• レジスタンス2: 204.10 - 204.20 (29日の週最高値204.205円、1日早朝高値204.115円を結ぶ厚い壁)
• サポート1: 202.50 - 202.70 (1日深夜の調整局面で踏みとどまった202.561円を基準とする短期支持帯)
• サポート2: 201.80 - 202.00 (28日の調整局面で急反発の起点となった201.848円を基準とする強力な岩盤支持帯)

RSI (14時間足):
28日の急調整時には一時30を割り込む場面もあったが、29日の急伸に伴い一時65付近の強気圏まで急上昇した。1日深夜の急落と本日2日午前の揉み合いにより、足元では45〜50付近の完全な中立圏(巡航速度)まで低下している。「買われすぎ(70以上)」の過熱感は完全に解消されており、ここから再び上値を追うための余力は十分に蓄積されている。
MACD:
5月28日の急調整や6月1日深夜の急落を受け、一時的にひずみが生じたことでヒストグラムがマイナス圏へ沈み、短期的な上昇モメンタムはやや一服している。しかし足元(2日午前)では、価格の素早い買い戻しに伴いマイナス幅を急速に縮小させており、MACDライン自体はゼロライン上の高い位置(プラス圏)をキープ。中長期的な強気トレンドの継続性を示唆しており、ゼロライン付近での揉み合いを経て再びゴールデンクロスを形成できるかが足元の焦点となる。

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、再三阻まれている「204.00 - 204.20円の抵抗帯」を完全にクリアし、204円台の大台をサポートとして奪還・定着できるかである。

【メインシナリオ】短期調整完了に伴う204円台への再浮上と大台定着
先週から今週初めにかけて、202.50円付近や201.80円台という明確な押し目を作り、激しいボラティリティを経て需給が整理され、エネルギーが十分に蓄積された。グローバルなリスクオフ環境や対円での金利差需給が続く場合、欧州時間以降に再び円売りが加速する。204.20円を安定的に上抜けることができれば、売り方の買い戻しを巻き込み、204.50円、さらには205.00円の大台へ向けた新たな上昇ステージへと突入する可能性が高い。
• 想定レンジ: 202.50 - 204.50
• 根拠: 202円台後半のサポート転換の成功、およびテクニカル的な強気地合い(MACDのプラス圏キープ)が崩れていないこと。

【対抗シナリオ】高値警戒感に伴うレンジ揉み合いの延長と再調整
204.00円近辺で日本当局による「実質的な介入への警戒」や口頭牽制に再び阻まれた場合、上値の重さから失望売りを誘い、再び202.50円近辺、あるいは201.80円付近まで押し戻される可能性がある。ただし、先週同様に201.80円台を維持できれば、単なる高値圏でのパワー蓄積(調整レンジ拡大)の延長と捉えられる。
• 想定レンジ: 201.80 - 204.20
• 根拠: 204円台という歴史的高値圏ゆえの為替介入リスクが燻っていること、および突発的なポジション調整が起こりやすいボラティリティの高さ。

総評
先週から今週にかけてのスイスフラン円は、204.205円まで急伸して大台突破のポテンシャルを示した後、激しい乱高下を挟む展開となった。しかし、急落局面におけるV字反発の鋭さは、相場の底流にある地合いが依然として強固な「スイスフラン高・円安」であることを物語っている。 市場は政府・日銀の動向を神経質に注視しつつも、過熱感を綺麗にリセットした上で、着実に204円台への回帰と大台定着への歩みを再開させようとしている。

今週の主な予定
スイス
06/01 15:30 小売売上高 (4月) 結果 1.6% 前回 0.5% (前年比)
06/01 16:00 実質GDP (2026年 第1四半期) 結果 0.7% 前回 0.1% (前期比)
06/01 16:00 実質GDP (2026年 第1四半期) 結果 0.5% 前回 0.7% (前年比)
06/01 16:30 製造業PMI(購買担当者景気指数) (5月) 結果 57.3 前回 54.5
06/04 15:30 消費者物価指数(CPI) (5月) 前回 0.3% (前月比)
06/04 15:30 消費者物価指数(CPI) (5月) 前回 0.6% (前年比)
06/04 16:00 雇用統計 (5月) 前回 3.0% (失業率(季調前))
06/04 16:00 雇用統計 (5月) 前回 3.0% (失業率(季調済))

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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