【通貨別まとめと見通し】ポンド円
【通貨別まとめと見通し】ポンド円
先週のまとめ
先週のポンド円は、週初に211.59の高値をつけた後、週末にかけては210円台前半から211円台半ばの間で往って来いの展開となった。12月19日に182円台から211円台へ急騰した勢いを引き継ぎ、高値圏での強気な保合いを継続した。英国の底堅い景気指標と、円の独歩安が背景にあり、クロス円の中でも特にポンドの上昇力が際立った週であった。
テクニカル分析
- **レジスタンス**: 211.59 / 213.00 先週高値および心理的節目
- **サポート**: 210.05 / 208.15 24日の安値および急騰前の起点水準
RSI (14) 0を超えてさらに上昇するか、あるいは50〜60付近まで調整が入るかを注視すべきである。依然として高水準であり、調整が入る場合は価格の押し目形成に繋がる。
MACD 依然として強気シグナルを維持。ただし、高位での横ばいが続くと「ダイバージェンス(逆行現象)」が発生しやすいため、価格が新高値を更新してもMACDが追随しない場合は、急落への警戒を強める必要がある。
現在の210.00〜211.50の小幅レンジをどちらに抜けるかが焦点である。211.50を明確に上抜ければ、213円台を目指す青天井の展開が予想される。
今週のポイント
ポンド円はユーロ円以上に強い上昇バイアスがかかっている。今週は210円の大台維持が極めて重要であり、ここを割り込まない限りは強気目線を継続するのが妥当である。ただし、12月19日の大陽線(208円→211円)による「窓」や「乖離」を埋めるような調整が入るリスクは常に想定しておくべきである。戦略としては、210円近辺を引きつけた押し目買いに徹し、年末年始の不規則な動きに備えてポジションサイズを縮小することが推奨される。
今週の主な予定と結果
英国
01/02 16:00 ネーションワイド住宅価格指数 (12月) 予想 0.2% 前回 0.3% (前月比)
01/02 16:00 ネーションワイド住宅価格指数 (12月) 予想 1.2% 前回 1.8% (前年比)
01/02 18:30 製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値) (12月) 予想 51.2 前回 51.2
執筆者 : MINKABU PRESS
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