FRBの政治化、ドルにとってリスク残る=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は154.65円付近での推移となっている。この日は米雇用統計が発表され、ドル円も上下動したが結局、方向感は出ずに154円台での上下動に終始している。ドル安の流れのほか、今週の日銀決定会合を前に円高の動きも見られ、ドル円は155円台が次第に重くなっている雰囲気も出ている。
そのドルだが、FRBの政治化はドルにとってリスクであり続けるとの指摘が出ている。現在、FRBとホワイトハウスの間に対立はなく、物議はあるものの、結局FRBは直近の3回のFOMCで連続利下げを実施し、トランプ大統領の要求と一致した動きをしている。これがドル安に繋がっている状況。
しかし、この先もFRBの利下げへのスタンスが急速に変わらないわけではないという。来年1月のFOMCでFRBが利下げを一時停止する可能性もあり、トランプ大統領がそれを看過できるかは未知数だという。
USD/JPY 154.60 EUR/USD 1.1762 GBP/USD 1.3433
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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