ECB、金融システム規制の検証結果を来週公表へ=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロドルは買いが続いており、1.1675ドル付近と本日高値圏での推移となっている。本日はドル安が優勢となっており、ユーロドルは買い戻しが続いている。本日の上げで100日線を上回って来ており、明日以降の動きが注目される。
ラガルドECB総裁は本日、欧州地域の金融システム規制の検証を完了し、近くその結果を公表すると述べた。11日にデギンドス副総裁が具体的に発表。15の分野で簡素化が推奨される見込み。
ラガルド総裁は、ECB当局者らが、銀行が保有すべき一連の資本バッファーを慎重に検討したと言及。このバッファーは他の地域よりも複雑になっている。総裁は、カテゴリー数を減らすことで簡素化を図ろうとしていると語り、その過程ではバッファーの実用性を考慮した上で、二つの大きなカテゴリーに分類すると説明。
米英では、規制当局と監督機関が規制の一部見直しを進めている。欧州当局者は、この見直しが銀行を競合他社に対して不利な立場に置く可能性があると懸念を表明し、2008年の金融危機後にEUが導入した大量の規制の合理化に重点を置いている。
ラガルド総裁は、どの提案を委員会に提出するかは、立法者の判断に委ねられているとし、これにより、中小企業や銀行がリスクを評価したり、担保価値を査定したりする際の信用アクセスが容易になると述べた。
EUR/USD 1.1672 EUR/JPY 181.07 EUR/GBP 0.8745
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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