米最高裁がトランプ関税の合法性をもし否定したら?=NY為替
NY時間の午後に入って、ドル円は156円付近での推移となっている。動きはあるものの狭い範囲での値動きに終始しており、ドル円は次の展開待ちの状態。160円を目指す動きはひとまず後退しているものの、利益確定売りを強める動きまでは出ていない。
アナリストは2026年の見通しの中で、もし米最高裁がトランプ大統領による緊急権限を用いた大規模関税の合法性を否定した場合、ドルは直後に弱含む可能性が高いとの見方を示している。理由は、重要な歳入源が損なわれ、米財政赤字の持続可能性に疑問が生じる可能性があるためだという。その結果、投資家はドル資産を保有するためにより高いリスクプレミアムを求める展開になり得るとしている。
ただし、トランプ政権は関税収入の減少で生じる財政の穴を埋めるために、別の関税措置を講じて補う可能性があるとも指摘している。
USD/JPY 155.96 EUR/USD 1.1609 GBP/USD 1.3198
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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