アジア株 上海株軟調、不動産株が総じて下落 民間2社が政府の要請で住宅統計の公表停止
アジア株 上海株軟調、不動産株が総じて下落 民間2社が政府の要請で住宅統計の公表停止
東京時間11:04現在
香港ハンセン指数 26248.38(+215.12 +0.83%)
中国上海総合指数 3900.32(-13.68 -0.35%)
台湾加権指数 27633.24(+290.71 +1.06%)
韓国総合株価指数 3976.62(+56.25 +1.43%)
豪ASX200指数 8585.60(+20.41 +0.24%)
アジア株は上海を除いて上昇。
韓国株は大幅上昇。ラトニック米商務長官が自動車含む韓国輸入品への関税を11月1日にさかのぼって15%に引き下げることを発表した。これを受け、現代自動車や起亜自動車など自動車関連が大幅高となっている。バルチック海運指数が2年ぶり高水準に上昇しており、パンオーシャンなど海運株も軒並み上昇している。
台湾株は1%高、ハイテク関連が総じて上昇。エヌビディアが上昇したことが好感されている。
香港株は約2週間ぶり高値。エヌビディア株高やDeepSeek発表を受けハイテク関連が上昇している。
中国AI企業「DeepSeek」が米GoogleやOpenAIに匹敵する新AIモデル2種を発表した。
最新版「V3.2-Exp」はOpenAIの「GPT-5」に匹敵。「V3.2-Special」はGoogleの最新モデル「Gemini-3 Pro」と同等の性能を発揮し、国際数学オリンピックや国際情報オリンピックなどの標準テストで金メダルレベルの成績を収めたと発表した。
上海株は軟調、不動産株が総じて下落。不動産不況の長期化が懸念されている。ただ、下値は限定的。DeepSeek新モデル発表が好感されているほか、景気支援策に対する期待も根強い。
中国民間データ機関2社が中国政府の要請で住宅販売の統計を公表しなかったと関係者の話としてブルームバーグが報じている。国内最大手2社は先週末に11月の不動産100社の月間住宅販売数を公表しなかった。データ公表停止を受け不動産市場に対する不安が広がっている。
11月の製造業PMIは過去最長8カ月連続で好不況の分かれ目である50を割り込み、非製造業PMIも3年ぶりに50を割り込んだ。弱いPMIと不動産市場低迷により、景気先行き懸念が高まっているももの、今年の経済成長「5%前後」達成が見込まれるため中国当局が大規模な景気支援策を打ち出す可能性は低い。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。