ポンドドル、200日線を完全に下放れる展開 来週の英MPCでの利下げ予想も台頭=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となる中、ポンドドルは下値をさらに切り下げており、1.31ドル台まで下げ幅を広げている。200日線を完全に下放れる展開が見られており、本日は8月に付けた年初来安値に顔合わせする展開。早期に200日線の水準まで戻せないようであれば、大きな下向きの流れに回帰する。一方、ポンド円は反転し、一時203円台まで買い戻される展開。目先は今週上値を抑えられた204円台前半まで戻せるか注目といったところ。
米大手証券のエコノミストは、英中銀が来週の金融政策委員会(MPC)での利下げ予想を再び示している。市場のコンセンサスは据え置きを有力視しており、利下げの確率は25%程度にしか見ていない。先週発表の9月の英消費者物価指数(CPI)は3.8%と予想に反して横ばいとなり、英中銀が予想していた4%も下回った。食料品価格においては1年4カ月ぶりの下落となった。
エコノミストは「総合的に判断すると、9月のMPC以降、主要指標が大きく弱含んでおり、来週の利下げは説得力あるシナリオ」と指摘。その上で、結果は接戦になる可能性があるとも付け加えている。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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