東京株式(大引け)=381円安、リバランス売りで4日続落し9割超の銘柄が下げる
1日の東京株式市場はリスク回避の売りが続き、日経平均株価は一時500円以上下落する場面があった。終盤下げ渋ったものの、約3週間ぶりの安値で引けている。
大引けの日経平均株価は前営業日比381円78銭安の4万4550円85銭と4日続落。プライム市場の売買高概算は23億1082万株、売買代金概算は5兆2869億円。値上がり銘柄数は124、対して値下がり銘柄数は1480、変わらずは11銘柄だった。
きょうの東京市場は機関投資家のリバランスによる売り圧力が意識されるなか、利食い急ぎの動きを誘発し、下値を探る展開が続いた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続伸したものの、取引時間中は軟調な局面が多かった。米国では「つなぎ予算」の成立が難航するなか、実際に政府機関が一部閉鎖されたことから、東京市場でもリスク回避ムードが助長される形となった。今週3日に予定される9月の米雇用統計についても発表が遅れる可能性が取り沙汰され、買い手控え要因となっている。個別株も値下がり銘柄数は1500近くまで膨らみ、プライム市場全体の92%の銘柄が下落する格好となっている。なお、売買代金はきょうも5兆円を上回っており、これで8営業日連続での5兆円超えとなった。
個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が安く、レーザーテック<6920>、三菱重工業<7011>なども値を下げた。IHI<7013>が売られ、キオクシアホールディングス<285A.T>、フジクラ<5803>なども下落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探った。東京海上ホールディングス<8766>、リクルートホールディングス<6098>なども軟調。ミガロホールディングス<5535>が値下がり率首位となり、日本ヒューム<5262>、日鉄鉱業<1515>、三井松島ホールディングス<1518>なども大きく利食われた。
半面、アドバンテスト<6857>がしっかり、サンリオ<8136>が買いを集めた。任天堂<7974>が堅調、キーエンス<6861>も買いが優勢。中外製薬<4519>、大塚ホールディングス<4578>なども高い。Link-Uグループ<4446>が大幅高。インフロニア・ホールディングス<5076>が値上がり率トップに買われ、中国電力<9504>、四国電力<9507>なども値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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