NZドル一段安、景気急減速で大幅利下げ観測浮上 豪銀大手は10月50bpを予想
NZドル一段安、景気急減速で大幅利下げ観測浮上 豪銀大手は10月50bpを予想
NZドルはさらに下落、予想以上のGDP縮小を受け50bpの大幅利下げ観測が浮上している。
NZ中銀は今年あと2回(10月と11月)25bpずつの利下げを予想、今年末に政策金利は2.50%程度と見ている。ただ、今朝発表されたGDPが予想以上に弱かったことから、NZ中銀は積極利下げを余儀なくされるとの見方が浮上。
失業率の上昇と関税政策による不確実性の高まりを受け、NZ第2四半期GDPは前期比で-0.9%と前回+0.9%から大幅縮小、市場予想の-0.3%を大幅に下回る縮小を見せた。NZの失業率は5.2%と5年ぶり高水準に上昇、移民減少に生活費上昇が相まって個人消費を抑制している。
GDP受け一部金融機関は10月に50bpの大幅利下げを予想している。豪銀大手ウエストパック銀行は10月会合に50bp利下げし、11月に追加で25bp引き下げ、最終的な金利は2.25%になると見ている。
NZドルは対ドルで0.6%下落、NZドル円は87円ちょうど付近まで下落。
対豪ドルでは2022年10月以来の安値をつけている。豪中銀は追加利下げには慎重な姿勢を示しており、市場では今年あと1回程度の利下げが予想されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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