ダウ平均、ナスダックとも大幅高 米CPIは見方割れるもひとまず安心感=米国株序盤
NY株式12日(NY時間12:34)(日本時間01:34)
ダウ平均 44455.67(+480.58 +1.09%)
ナスダック 21624.00(+238.60 +1.12%)
CME日経平均先物 43350(大証終比:+710 +1.64%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも大幅高。取引開始前に発表の7月の米消費者物価指数(CPI)はコア指数が前年比で3.1%上昇と予想を上回り、関税の影響を示唆する内容ではあった。ただ、FRBの利下げ期待は変わらず、短期金融市場では9月の利下げ確率を90%超で見ている状況。
総合指数が前回と変わらずの内容だったこともあり、市場が事前に警戒していたほどのインフレ上昇は見られず、先日の米雇用統計の驚きの弱さを覆すほどの内容ではなかったとの受け止めもあるようだ。
ただ、米CPIの詳細を見ると、サービス価格の伸びが加速しており、特に住居費・エネルギーを除くサービス価格、いわゆるスーパーコアが前月比で1月以来の大幅な伸びとなっていた。関税の影響も示唆され、FRBの早期利下げ期待を手放しで正当化する内容ではない。
本日の米CPIに対する見方は割れているものの、米株式市場が懸念していた利下げ期待の後退はなかったことで、安心感が広がっている模様。
ステーブルコイン発行のサークル・インターネット<CRCL>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、EBITDAが予想を上回ったほか、売上高も53%増の6.58億ドルと予想を上回った。
メキシコ料理のファストフードを手掛けるチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。
広告プラットフォームのパブマティック<PUBM>が決算を受け大幅安。第3四半期のガイダンスで、売上高、EBITDAとも予想を下回る見通しを示した。
化学メーカーのセラニーズ<CE>が決算を受け大幅安。第3四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったほか、経営陣が年後半に主要最終市場の大半で需要が軟化すると見込んだことも嫌気されている模様。
パラマウンドとスカイダンスが合併して誕生したパラマウンド・スカイダンス<PSKY>が上昇。同社株は先週8月7日から新たに取引を開始しているが、本日はアナリストが投資判断を「買い」、目標株価を13ドルでカバレッジを開始した。
チポトレ<CMG> 42.59(+0.97 +2.34%)
サークル<CRCL> 165.07(+3.90 +2.42%)
パブマティック<PUBM> 8.47(-2.10 -19.87%)
セラニーズ<CE> 42.46(-4.96 -10.46%)
パラマウンド・スカイダンス<PSKY> 10.93(+0.81 +7.95%)
アップル<AAPL> 229.95(+2.77 +1.22%)
マイクロソフト<MSFT> 527.50(+5.73 +1.10%)
アマゾン<AMZN> 221.85(+0.55 +0.25%)
アルファベットC<GOOG> 204.69(+3.06 +1.52%)
アルファベットA<GOOGL> 203.95(+2.95 +1.47%)
テスラ<TSLA> 338.25(-0.78 -0.23%)
エヌビディア<NVDA> 182.04(-0.02 -0.01%)
メタ<META> 793.39(+27.52 +3.59%)
AMD<AMD> 173.85(+1.57 +0.91%)
イーライリリー<LLY> 642.39(+7.17 +1.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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