反落、米国のガソリン需要は伸び悩み=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=62.85(-0.56 -0.88%)
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所への原油投入量は一段と増加したものの、季節的なガソリン需要が伸び悩んでいることが重しとなった。世界最大の石油消費国である米国は需要期入りしているが、例年のような需要の伸びが見られない。5月の米ADP雇用者数は前月比3.7万人増と増加幅は限定的だったうえ、同月の米ISM非製造業景気指数は49.9まで低下し、景気判断の分岐点である50を下回った。
石油輸出国機構(OPEC)プラスの舵取り役であるサウジアラビアがシェア拡大のために追加増産に前向きであると伝わたことも圧迫要因。サウジなどOPECプラスの主要8カ国は協調減産の解消を加速させており、大幅増産の継続が意識された。
時間外取引で7月限は売り買い交錯。通常取引では63.96ドルまで強含んだ後、売りが強まると62.17ドルまで下落した。ただ、安値からは切り返して引けた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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