米雇用統計が低調ならドル下落の可能性=NY為替
きょうのNY為替市場、序盤はドル売りが先行しドル円も142円台に一時下落したものの、先ほどのISM非製造業景気指数が予想を若干上回ったことで、一時144円台まで買い戻されている。ネガティブな米経済指標が続いていただけに、予想を上回るISM指数は一服感をもたらしているようだ。ただ、全体的には明日の米雇用統計待ちの雰囲気が全体に広がっている。
明日の米雇用統計が低調ならドルは下落の可能性があるとの指摘も出ている。予想外に低調な7月分の米経済指標を受けて市場には景気後退懸念が浮上しており、利下げ期待が強まっている。短期金融市場では今月のFOMCでの大幅利下げの可能性を40%程度で織り込む動きも見られている状況。
その意味でも明日の8月の米雇用統計が改善を見せなければ、ドルは下落する可能性が高いという。もし、ポジティブサプライズをもたらさず、むしろ最近の好ましくない傾向を後押しするような結果となった場合、FRBの早期利下げを見込む人々に対してさらに説得力のある追加の論拠が生まれるという。
FRBは2021年にインフレショックを防ぐために金利を引き上げられなかったような政策上のミスを再び犯すことは避けたいはずだという。
USD/JPY 144.04 EUR/USD 1.1081 GBP/USD 1.3159
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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