円買いの動きやや優勢=東京為替概況
円買いの動きやや優勢=東京為替概況
株安、商品安など世界的なリスク警戒の動きが優勢となる中で、ドル円も上値の重い展開となった。昨日の市場で東京午前の147円20銭台から145円10銭台まで2円強の下げとなったドル円は、145円50銭近くで朝の取引をスタート。じりじりと下げて海外市場の安値をいったん割り込むも、すぐに戻すなど不安定な動きで始まった。
日経平均が寄り付きから大きく売られたこともあり、リスク警戒の動きが優勢となる形で午前中に144円89銭まで下落、もっとも、144円台での売りには慎重姿勢も見られ、その後145円50銭前後に戻す展開となった。
午後に入って株安がさらに強まったことでリスク警戒の動きが継続。ドル円は145円30銭から50銭のレンジをコアにしたもみ合いから、茂木幹事長発言もあってやや円高となり145円00銭台まで下落したが、午前の下げ局面での144円台での買い意欲が意識され、午後は145円台を維持した。茂木幹事長は半年以内にデフレ脱却宣言と発言。金融正常化に向けた動きが強まるとの期待を誘った。
ユーロ円は午前の下げ局面で160円11銭まで下げた。その後160円80銭台まで戻すなど、一方向の動きにならず、160円台後半を中心とした推移。午後に入って株安が進んだことで160円30銭台まで下げたが、その後160円60銭前後に戻すなど、下押しにも慎重。
ユーロドルは1.10台半ば前後での推移。朝からのレンジは1.1039-1.1060となっている。
豪ドルは朝のリスク警戒の動きを重石に、0.6710台から一時0.6686を付けた。少し戻して0.6700前後での推移が午後まで続いた。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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