「決定は紙一重で、難しい判断に」 日銀決定会合での利上げ検討について関係者=ロンドン為替
「決定は紙一重で、難しい判断に」 日銀決定会合での利上げ検討について関係者=ロンドン為替
ドル円はロンドン市場で154.95近辺まで買い戻されたあと、一時154.29近辺に本日の安値を更新した。ブルームバーグがロイターの記事を引用して「日銀、来週の会合で利上げを検討へ」と報じたことに反応した。しかし、その後は154.70台へと再び買い戻されている。ロイターが関係者4人の話を引用して報じたところによると、消費の回復ぶりとインフレ率が日銀目標2%付近で安定するかどうか明らかになることを、理事らがどれだけ待つことを支持するかに金利の判断は左右される、としている。関係者の1人は消費見通しが不透明であることを踏まえると「決定は紙一重で、難しい判断に」と語ったという。
一方で、直近に河野デジタル相と茂木自民党幹事長が日銀に利上げを促すような発言を行っており、日銀がこれに即座に対応して利上げ実施となれば、日銀の独立性に疑問符が付くとの見方もある。足元で円安が一服していることもあり、早期利上げがしにくい面もありそうだ。
いずれにせよ、7月31日の日銀金融政策決定会合はかなりライブな会合となることは間違いないようだ。
USD/JPY 154.76 EUR/JPY 167.79 GBP/JPY 199.74
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執筆者 : MINKABU PRESS
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