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東京株式(大引け)=392円高、世界株高の流れに乗り最高値圏を快走

株式 

 11日の東京株式市場は引き続き主力株を中心にリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は初めて4万2000円大台ラインを突破した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比392円03銭高の4万2224円02銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は18億716万株、売買代金概算は4兆7090億円。値上がり銘柄数は1251、対して値下がり銘柄数は356、変わらずは37銘柄だった。

 東京市場は目先高値警戒感が拭えないなかもリスクオン相場が続いている。前日の欧州株市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場もその流れを継いで強気優勢の地合いが鮮明となったことから、投資家心理に追い風となっている。米株市場ではパウエルFRB議長が下院での議会証言を行ったが、労働市場の需給緩和に言及するなどタカ派的ではないとの見方が広がり、FRBによる早期利下げ期待が強気相場を後押ししている。東京市場もこれに追随した。そうしたなか、為替市場では朝方はいったん円高方向に押し戻されたものの、その後再び1ドル=161円台後半へと円安に振れ、輸出セクター中心にポジティブ材料となった。もっとも、日本時間今晩に6月の米CPI発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑から、取引終盤は持ち高調整の大口売りが出て日経平均は上げ幅を縮小して着地している。

 個別では、売買代金首位となったディスコ<6146>が大きく水準を切り上げたほか、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体主力銘柄に物色の矛先が向かった。ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。ファーストリテイリング<9983>が上昇、キーエンス<6861>も上値を追った。このほか、トレジャー・ファクトリー<3093>、MonotaRO<3064>などが商いを膨らませ急騰を演じ、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>も値を飛ばした。

 半面、三菱重工業<7011>が引き続き利益確定売りに下値を探る展開となり、アドバンテスト<6857>、日立製作所<6501>なども冴えない。リクルートホールディングス<6098>もやや売りに押された。東京海上ホールディングス<8766>が安く、メルカリ<4385>も値を下げた。SHIFT<3697>はストップ安。ベルク<9974>も大幅安。吉野家ホールディングス<9861>、Appier Group<4180>などの下げも目立っている。

出所:MINKABU PRESS

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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