ユーロドル、１．０５－１．１０ドルのレンジ相場を見込む声も＝ＮＹ為替

　ユーロドルはＮＹ時間に入って買い戻しが出ており、一時１．０７ドル台後半まで買い戻されている。全体的にドル高の流れは続いているものの、下値では値ごろ感の買いが入っているようだ。しかし、これまで下値サポートとして機能していた１．０８ドルの水準をブレイクしたことで、今度はその水準が上値レジスタンスに変化しているようで、１．０８ドルの水準には慎重なようだ。

　ドル高の流れから、ユーロドルは軟調な値動きが続く中、今後は１．０５－１．１０ドルのレンジ相場を見込む声も聞かれる。ただ、世界的な利下げサイクルが長期的に１．５０－２．００％ポイントの緩和をもたらすと市場が予想し続けている限り、１．０５ドルの水準は守られるという。このような政策行動はリスクオンの環境をもたらし、ユーロドルをサポートするとしている。

　当面はユーロ圏の成長が停滞することから、１．１０ドルが上限と見ているが、年後半に経済成長が回復すれば、このレンジはさらに上昇する可能性があるとも指摘している。

EUR/USD　1.0769　EUR/JPY　163.21　EUR/GBP　0.8564

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美