スマートシートが決算受け下落 売上高見通しが予想下回る＝米国株個別

（NY時間10:16）（日本時間23:16）
スマートシート＜SMAR＞　38.11（-2.19　-5.43%）

　ソフトウエア開発のスマートシート＜SMAR＞が下落。前日引け後に１１－１月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応を示している。第１四半期、通期の売上高の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。

　アナリストは「第４四半期はコンセンサスを上回ったものの、ＳＭＢ（サーバー・メッセージ・ブロック）の動向が悪化したことから、売上高見通しは自身の予想を下回った」と述べた。「発表された首脳陣の交代により、短期的な課題が増える可能性がある」とも言及した。

　また、別のアナリストからは「中小企業によるＩＴ支出の低迷や、広範な経済圏での労働力削減に対する懸念が再燃しそうだ。ＩＴ支出の回復のタイミングを計るのは難しいが、上振れは期待できるだろう。コスト面で予想以上の好業績を達成したことはプラスであり、ライバル企業に対する製品の優位性を拡大するための投資を加速させる弾みになる可能性があると見ている」と述べた。

（１１－１月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.34ドル（予想：0.18ドル）
・売上高：2.57億ドル（予想：2.55億ドル）
・FCF（調整後）：5630万ドル（予想：4160万ドル）

（２－４月・第１四半期見通し）
・1株利益（調整後）：0.26～0.27ドル（予想：0.20ドル）
・売上高：2.57～2.59億ドル（予想：2.64億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：1.06～1.13ドル（予想：0.93ドル）
・売上高：11.1～11.2億ドル（予想：11.4億ドル）

【企業概要】
　顧客企業や組織に、作業の計画・取込み・管理・自動化・レポート作成の機能を持つプラットフォームを提供し、業務改善をサポート。ユーザーは、グリッド・プロジェクト・カレンダー等を使用して作業を計画・管理するが、殆どトレーニングを受けずに、ワークフローをニーズに合わせてカスタマイズすることが可能となる。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美