東京株式(大引け)=101円安、日銀決定会合での緩和策修正を警戒
13日の東京株式市場は方向感の定まらない展開となり、日経平均株価は朝高後に軟化しマイナス圏で引けた。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的。
大引けの日経平均株価は前営業日比101円54銭安の3万8695円97銭と3日続落。プライム市場の売買高概算は16億4871万株、売買代金概算は4兆4428億円。値上がり銘柄数は468、対して値下がり銘柄数は1141、変わらずは47銘柄だった。
きょうの東京市場は、朝方はリスク選好ムードで始まった。前日の米国株市場では、2月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったもののこれを嫌気する動きとはならず、NYダウなど主要株価指数が上昇、半導体関連などを中心にハイテク株への買いが目立ったことで、東京市場でも投資家心理が改善した。ただ、きょうは春闘の集中回答日となったが、思いのほか大企業の賃上げの動きが活発だった。これを受けて日銀が来週行う金融政策決定会合でマイナス金利解除に動くとの見方が広がり、全体相場の上値を押さえた。3月期末が近づくなか、年金基金のリバランス売りも警戒された。大引け時点で値下がり銘柄数は1100を上回り、プライム上場銘柄の7割近い銘柄が下落した。
個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調。川崎汽船<9107>も売り優勢だったほか、三井E&S<7003>の下値模索が続いた。野村マイクロ・サイエンス<6254>が安く、TOWA<6315>も軟調、ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。KDDI<9433>が値を下げ、三井ハイテック<6966>は急落となった。このほかキヤノン電子<7739>の下げも目立つ。ソースネクスト<4344>が値下がり率トップとなった。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>がしっかり、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>なども堅調。富士通<6702>も買いが優勢だった。さくらインターネット<3778>が大きく切り返しストップ高、極東証券<8706>も値幅制限いっぱいに買われた。Gunosy<6047>が値を飛ばしたほか、Fast Fitness Japan<7092>も大きく上値を伸ばした。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。