【本日の見通し】パウエル議長の議会証言を警戒
【本日の見通し】パウエル議長の議会証言を警戒
パウエル米FRB議長が、半期に一度の議会証言を、本日下院金融サービス委員会、明日上院銀行委員会で実施する。旧ハンフリーホーキンス法に基づいた道証言では、金融政策状況についての証言が行われ、議員からの質疑応答がある。今年は選挙の年ということで、選挙前の景気鈍化を避けたい民主党議員からの利下げ圧力がかなり強いのではと予想されている。早期利下げ開始に慎重な議長であるが、答弁の中で今後の利下げに言及する場面が見られると、ドル売りが進む可能性がある。
もっとも、議長の早期利下げに慎重な姿勢自体は変わらないと見られ、ドル安が進んだとしてもトレンドが変わるには至らないと見ている。下がったところでどこまで買いが出てくるのかが注目される。
議会証言までは警戒感もあって海外市場同様にやや上値の重い展開か。149円台後半から150円台前半のレンジ取引を中心に、ややドル売りが優勢となりそう。
ユーロドルはドル安局面で1.0870台まで一時上昇も、その後1.0850台に値を落とした。1.08台推移が続いており、上下ともに動きにくい展開が続いている。明日のECB理事会までは同様の動きが続くと見ている。
ユーロ円はドル円の下げが重石。対ドルでの動きがない分、ドル円の流れに沿った展開か。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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