米10年債利回り低下 FOMC委員の発言を受けて2年債利回りが急低下=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:27)
2年債 4.747(-0.141)
10年債 4.330(-0.056)
30年債 4.511(-0.026)
期待インフレ率 2.236(+0.007)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。この日の複数のFOMC委員の発言を受けて米国債利回りは低下した。ボウマンFRB理事は若干タカ派な雰囲気を見せていたもの、ウォラーFRB理事やグルーズビー・シカゴ連銀総裁はインフレの進展を強調し、追加利上げに消極的な雰囲気を醸し出していた。市場が期待している利下げには言及していないが、アナリストからは「市場は来年の利下げに前向きと解釈している」と指摘も出ていた。
なお、本日は7年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回ったことで、利回りは下げ幅を縮小する場面も見られていた。
特に政策金利に敏感な2年債が急低下したほか、10年債も4.33%台まで低下。
2-10年債の利回り格差は-41(前営業日:-50)と逆イールドは再び大幅に縮小している。
*米7年債入札結果
最高落札利回り 4.399%(WI:4.378)
応札倍率 2.44倍(前回:2.70倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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