東京株式(大引け)=78円安と反落、売り一巡後は下げ幅縮小
10日の東京株式市場で日経平均株価は反落。前日の米株安を受け一時400円近い下落となったが、下値には買いが入り売り一巡後は下げ渋った。
大引けの日経平均株価は前日比78円35銭安の3万2568円11銭。プライム市場の売買高概算は16億3842万株。売買代金概算は4兆1106億円となった。値上がり銘柄数は988と全体の約54%、値下がり銘柄数は630、変わらずは41銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウが220ドル安と続落。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派発言が警戒され、米長期金利が上昇しハイテク株などが売られた。これを受けた、東京市場も軟調にスタートしたが、売り一巡後は下げ幅が縮小した。前日に決算発表を行い4~9月期の連結最終損益が大幅赤字となったソフトバンクグループ<9984>が急落したほか、同じく決算発表を受けソニーグループ<6758>やホンダ<7267>が売られたことも嫌気された。ただ、後場にかけ銀行株や海運株、商社株などが値を上げたことから日経平均株価も下げ渋る展開となった。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>やルネサスエレクトロニクス<6723>が安く、トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>など自動車株にも売りが膨らみ軟調。ダイキン工業<6367>やキーエンス<6861>、リクルートホールディングス<6098>が下落した。ニデック<6594>や武田薬品工業<4502>が安く、アステラス製薬<4503>やFOOD & LIFE COMPANIES<3563>が売られた。
半面、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>、KOKUSAI ELECTRIC<6525>が高く、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が値を上げた。三菱商事<8058>や三井物産<8031>もしっかり。トレンドマイクロ<4704>や信越化学工業<4063>が買われた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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