ブッキングが決算受け下落 フォーゲルCEOのイスラエルに関連した慎重発言に敏感に反応=米国株個別
(NY時間10:36)
ブッキング<BKNG> 2800.01(-38.61 -1.36%)
オンライン旅行のブッキング<BKNG>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。旅行業界では重要な指標であるグロスブッキングも予想を上回っている。夏の旅行に対する個人消費の好調に支えられた。フォーゲルCEOは声明で「レジャー旅行需要の回復力に勇気づけられている」と述べた。
ただ、株価は冴えない反応。フォーゲルCEOが決算説明会で、イスラエルの影響で全体の宿泊数が伸び悩むとの見方を示したことに敏感に反応している模様。同社は6つの異なる旅行ブランドを運営しているが、欧州と中東へのエクスポージャーが同業他社よりも高い。
アナリストからは楽観的な見方も出ている。「マクロ要因による消費者行動の鈍化の兆候は見られない。イスラエル情勢による世界的な旅行需要の鈍化は、旅行希望者がニュースを消化するにつれ、他の地域の需要にも影響を与えた。しかし、月末近くに各地域の需要は改善している」と指摘した。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):72.32ドル(予想:67.84ドル)
・売上高:73.4億ドル(予想:72.6億ドル)
・EBITDA(調整後):32.8億ドル(予想:32.1億ドル)
・グロスブッキング:398.1億ドル(予想:382.2億ドル)
・宿泊販売数:2.76億泊(予想:2.69億泊)
・レンタカー販売日数:2000万日(予想:1955万日)
・航空券販売枚数:900万枚(予想:892万枚)
・マーケティング費用:20.2億ドル(予想:20.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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