上昇、ガザ地区の病院攻撃でイランは禁輸を提案=NY原油概況
NY原油先物12月限(WTI)(終値)
1バレル=87.27(+1.83 +2.14)
ニューヨーク原油は上昇。パレスチナ・ガザ地区の病院が攻撃され、数百人規模の死傷者が発生したことで中東情勢の緊迫感が一段と高まった。イスラエル軍による攻撃とみられており、近隣各国ではイスラエルや西側各国に対する抗議が激化した。バイデン米大統領のイスラエル訪問に合わせて行われる予定だったヨルダンのアブドラ国王や、パレスチナ自治政府のアッバス議長、エジプトのシシ大統領との首脳会談は取りやめとなった。イランがイスラエルに対する禁輸を含む制裁を提案し、1973年のオイルショックが思い起こされたことは支援要因だが、石油輸出国機構(OPEC)は緊急会合の開催や即時の行動を予定していないと伝わっている。
時間外取引で12月限は上昇。一時88.57ドルまで上値を伸ばした。ただ、その後は上げが一服し、通常取引開始後は高値からやや離れた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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